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お知らせ

2005年7月13日


レクロイ、6GHzの差動プローブとユニークなポジショナーを発表

薄い形状でバネ式の先端を特長とするD500PTは、狭い領域(BGAパッケージICの背面など)の測定に最適

レクロイ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区笹塚、代表取締役社長:北山基樹)は、WaveLinkプローブ・システム用にD500PT 6GHz差動プローブ・モジュール/ポジショナー・マウント・チップを発表しました。このモジュールは、薄型形状でバネ式の先端を特長にしており、ボールグリッド・アレイ(BGA)パッケージ集積回路(IC)を実装したプリント基板の背面など、狭い空間で複数のプローブを使用する場合に最適です。

【製品概要】
D500PTプローブの先端ははバネ式になっており、2mmの範囲でZ軸方向に可動するため、被測定回路との接触を確実に行いながら、かなりの自由度で角度を変えることができます。プローブの先端と据付アームの間にはボール・ジョイントがあるため、プローブがポジショナーに据え付けられているときでも、プローブの位置を簡単に調整することができます。小さいチョウネジを使用すれば、先端の間隔位置を細かく調整できます。従来、極めて狭い空間に複数の高性能プローブを配置するのは、エンジニアにとって非常に困難な作業でした。D500PTは、この作業を大幅に簡素化しました。

D500PTプローブ・チップ・モジュールには、すべてのアクティブ増幅回路が内蔵されています。D500PTは薄い形状を採用しているため、複数のチャンネルを使用して、同じICからの信号をモニターする必要がある場合に、複数のプローブを使用することができます。D500PT差動プローブは、クラス最高の負荷特性、精密な周波数応答、低負荷、フラットな周波数応答など、多くの優れた特性を備えています。D500PTの立ち上がり時間は100ps未満(5GHzオシロスコープとの併用時)、アッテネーション精度は2%±1.2V(5%±2.4V)、ダイナミック・レンジは±2.4Vです。ノイズは僅か5.8mV rms未満(6 GHzオシロスコープとの併用時)です。

広帯域WaveLink差動プローブ本体は、WL600とWL300の2種類あり、いずれかのプローブ・モジュールとの組み合わせが必要です。D500PTの他に、D600A-AT(可変チップ)、D600ST(スモールチップ)、D300-AT、D350ST差動プローブ・モジュールなど、用途に応じてプローブ先端部分を相互に交換して測定することができます。

広帯域WaveLinkプローブは、高速デジタル・システムでの信号精度(シグナル・インテグリティ)の測定に適しています。WaveLinkプローブは、シリコン・ゲルマニウム(SiGe)を採用した業界初の差動プローブで、レクロイのWaveMaster、SDA、DDA、またはWavePro 7000Aシリーズのオシロスコープと組み合わせることで、オシロスコープのシステム帯域幅をフルに活用できます。また、WaveLinkプローブは、この種のプローブのうち、独自のキャリブレーション・プロセスを採用した最初の製品です。このキャリブレーション・プロセスによって、日常的な電圧測定に適した最高の波形忠実性が実現しています。

レクロイは、WaveLinkプローブで使用できるEZプローブ・ポジショナーも提供しています。 EZプローブ・ポジショナーでは、独自の3:1モーション低減ジョイスティックを使用して、XYZ軸上で安定した正確なポジショニングを行うことができます。 EZプローブ・ポジショナーは、どの方向でも30cmの範囲まで伸長可能な完全アーティキュレーティング型アームを備えています。

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