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2006年10月3日


LeCroy、Catalyst Enterprises社を買収し、 プロトコル・ソリューション分野での地位をさらに強化

2006年10月3日、CHESTNUT RIDGE, NY発 − LeCroy Corporation(NASDAQ: LCRY)は、高度なシリアル・データ通信用のデータ・バス・アナライザやエミュレーション・ツールを製造するCatalyst Enterprises, Inc.を、現金3,000万ドル、支払手形300万ドルで買収したことを発表しました。買収金額のうち現金部分は、LeCroyのリボルビング・クレジット対象設備を担保とした借入金による拠出です。LeCroyは、この買収によって、Non-GAAPベースで最初の四半期にも売上増が見込めるとみています。また、LeCroyは、2007年第1四半期の売上予想も発表しました。
 

LeCroy、プロトコル・ソリューション分野における地位をさらに強化

LeCroyは、Catalyst社の買収により、下記のことが可能になると見込んでいます。

「Catalyst社の買収は、当社にとってまさに補完的な事業の買収であり、Non-GAAPベースでの売上増をすぐに見込めることができ、プロトコル・アナライザの分野におけるリーダーの地位をさらに強固にするものです。2年前のCATC(現在はLeCroyのProtocol Solutions Group)の買収で始まったこの市場への順調な参入に加え、今回また別のエンジンが追加されたことで、成長へのドライブが加速します。Catalyst社は、LeCroyのProtocol Solutions Groupに統合されます」と、社長兼CEOのTom Reslewicは語っています。

「Catalyst社のロードマップ、製品ライン、ブランド戦略、販売チャンネルは、LeCroyの事業を補完します。LeCroyは、好評を得ているコンピュータ市場向けのハイエンド製品を投入して、PCI Express、そして、最近はPCI Express Gen2において力強い存在感を誇示してきました。一方、Catalyst社は、エントリ・レベルのユーザーに向けた製品を投入して、組込みPCI Express市場で成功を納めています。また、ネットワーク・ストレージ市場においても、エンタープライズ向けの製品開発者に向けた各種のシリアルATA(SATA)製品やSerial Attached SCSI(SAS)製品を投入して、顧客との密接な関係をしっかり築いています。一方、LeCroyのストレージ・ソリューションも、デバイスやディスク・ドライブの製造企業と順調なビジネスを展開しています。さらに、USBおよびWireless USB市場向けの製品には、機能の大幅な拡張を期待できるLeCroyのテクノロジが組み込まれています。LeCroyとCatalyst社のロードマップと製品ラインを組み合わせることによって、またLeCroyの販売チャンネルを活用することによって、私たちは、製造・販売コストを大幅に削減しながら、コンピュータとストレージの両分野における基盤を大きく拡張できるものと期待しています。」

「すなわち、Catalyst社は、ここ2年のうちに、補完セグメントをターゲットに補完製品を投入して急成長を遂げるというすばららしいビジネスを展開してきました。両社が統合することによって、製品ラインの拡充、市場の拡大が大いに期待できます」と、Tom Reslewicは語っています。

Catalyst社の創設者でありCEOのNader Saleh氏は、次のように語っています。「LeCroy社のような業界リーダーの下に加わったことは、当社において非常に大きな機会です。プロトコル・ソリューション事業を展開するLeCroy社は、ベイエリアの企業パートナーとなり、設立当初より両社がターゲットにしているシリアル・データ・アナライザ市場において尊敬を集めている企業です。私たちは、製品ラインの拡張や機能セットの拡充などを通して短期間で大きな利益を上げることができるでしょうし、また、両社が統合することによって生まれる卓越した価値によって、長期間にわたり大きな利益がもたらされるものと期待しています。両社が統合することによって、それぞれ単独で事業展開するよりも製品の市場投入と企業の成長は速まるものと思います。」Saleh氏は、Protocol Solutions Groupの技術担当バイス・プレジデントとしてLeCroyに参加する予定です。

Catalyst社は、財務諸表の監査を行っておらず、また米国GAAPに則って作成していません。2006年9月30日を期末とした12ヵ月間の売上は、現金ベースで1,040万ドル、前年同期の630万ドルに比べ64.6%増となっています。この期間にCatalyst社がLeCroyの子会社であったと仮定した場合どうであるかを、この過去の売上高をもって表すことはできません。2006年9月30日現在のCatalyst社の従業員数は28名です。

「Catalyst社は、非常に優れた従業を抱えており、LeCroyファミリーに迎え入れることを楽しみにしています。プロトコル解析は、LeCroyにとって重要な成長機会を与えるものです。Catalyst社が持つプロトコル・ソリューション技術を活用できれば、当社の能力をさらに高め、可能性を現実のものに変えることができます。この補完的な市場セグメントのリーダー2社が手を組むことによって、成長を加速させ、両社の能力を増強して戦略的な目標を実現できるものと期待しています」と、Tom Reslewicは語っています。

この買収では、Needham & Company, LLCがLeCroyの財務顧問として補佐しました。

2007年第1四半期の業績予想

「2007年第1四半期の売上は約3,600万ドルと見込んでいます。以前に発表した2007年度年次ガイダンスに示す1億7,000万ドル〜1億8,000万ドルの自然増収ベースによる業績予想には確信を持っています。さらに、2007年第2〜4四半期には、Catalyst社の買収による直接的な効果として、800万ドル〜1,000万ドルの追加の売上増を予想しています」と、Tom Reslewicは語っています。

LeCroyは、2006年10月23日の週に開かれるLeCroyの第1四半期電話会議において、2007年第1四半期の業績に関する情報をさらに詳しく報告するとともに、Catalyst社の統合状況についても報告する予定です。

Non-GAAPの採用

このプレスリリースで一部開示している数字は、Non-GAAPの会計基準による数字が含まれています。Non-GAAPとは、企業の財務成績、財務状態、またはキャッシュフローを数値で表した会計法ですが、LeCroyの連結財務諸表で適用されているGAAPで計算、表現される、より直接的な比較が可能な会計法とは異なる数字が含まれたり、除外されたりしています。

LeCroyは、Non-GAAPベースの利益を、棚卸し評価損や無形資産の減損、株式による賠償金、取得した棚卸し資産の時価調整に関わる販売費用の増加額、事業再編費用、買収仕掛りによる研究開発費用、訴訟和解金、取得した無形資産の償却、適用可能なすべての所得税など、GAAPの控除費用の項目下に報告される純利益として定義します。Non-GAAPベースの利益は、GAAPベースの純利益に代われるものではありません。

電話会議に関する情報

LeCroyは、2006年10月3日午前8:30(東部標準時間)に、この買収に関して討議するため、電話会議を開きます。この会議には、LeCroyの社長兼CEOのTom ReslewicとCFOのSean O’Connorが参加します。ウェブキャストにアクセスするには、www.lecroy.comの”About LeCroy”のセクションにある”Investor Relations”の”Events Calendar”をクリックしてください。また、この会議は、(800) 289-0493または(913) 981-5510とダイヤルして(参照確認コード3144873)アクセスすることもできます。ライブの電話会議に参加できない方は、後日、LeCroyのウェブサイトに再生用のウェブキャストを掲載しますので、ご覧ください。

LeCroy Corporationについて

LeCroy Corporation はシリアル・データ検査ソリューションの分野における世界的なリーダーであり、複雑な電子信号の計測・解析・検査を効率化することによって各種電子製品のイノベーションを促進する高度な検査機器を製造しています。LeCroyが提供する高性能のオシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、グローバル通信プロトコル検査機器は、コンピュータや半導体、消費者向け電子製品、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者によって幅広く利用されています。LeCroyは40年間にわたって蓄積してきた革新的なテクノロジによって、「波形解析」分野における主導的な地位を確立しました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠の要素です。LeCroy Corporationの本社はニューヨーク州チェストナットリッジにあります。詳細については、Webサイト( http://www.lecroy.com)をご覧ください。

免責事項

このニュース・リリースには、Catalyst社の買収およびそれによる財務貢献に関し、両社の事業統合により、Non-GAAPベースで第1四半期において売上増が期待できる;すぐに売上が上がり、成長を加速させる;ネットワーク・ストレージ分野において、ますます高まるエンタープライズ規模の顧客需要に資金投入できるようになる;Catalyst社の既存の販売代理店および直接営業部門の活用と研究開発能力の活用、それによる技術の向上が図れる;特定の市場にLeCroy製品の導入を増やすことによって、その市場における地位と基盤を強固にできる;製造・販売コストを大幅に削減しながら、コンピュータとストレージの両分野における基盤を大きく拡張できる;といいた将来の予測に関する記述と、2007年の年次業績予想および2007年第1四半期の業績予想が含まれています。実際の業績がこれらの予想と大きく変わらないことを保証するものではありません。将来のビジネスには常にリスクや不確実性が伴うため、実際の業績・成果はこのニュース・リリースの予測・予想と異なる可能性があります。将来のリスクや不確実性の例として、製品の受注量や受注時期、製品の販売内訳の変化、価格競争による圧力、市場環境の変化を予測する能力、現行製品調達の可能額や時期、将来の製品開発の状況、知的財産の使用可否や特許権の保護対策、Catalyst社買収に伴う予期せぬ困難、買収効果の実現遅延などが挙げられます。LeCroyは新しい情報や将来のイベントなどが判明した場合でも、このニュース・リリースの予測を更新して公表する義務を負いません。LeCroyの業績に影響を与える潜在要因に関する詳細情報は、LeCroyが米国証券取引委員会(SEC)に提出するレポートで開示されます。


 

 

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