Digital Scopes

お知らせ

2009年4月22日


USB 3.0 テスト・ソリューション
QualiPHY-USB3 新発売

主な特徴

SDA 813Zi シリアル・データ・アナライザは、スーパースピードのUSB製品のコンプライアンス試験やデバッグに最適です。

QualiPHY-USB3は、USB-IFのElectrical Test Specification Rev 0.5に準拠したスーパースピードUSBのコンプライアンス試験を実現します。

USB 3.0 テスト・ソリューション試験項目

Eye Doctor II シグナル・インテグリティ・ツール(オプション)を使えば、スーパースピードUSBのコンプライアンス試験を不合格した原因の解析を支援するチャンネル・エミュレーションやイコライザ・エミュレーションが適用できます。

SDA IIシリアル・データ解析パッケージ(SDA/DDA 8Ziには標準装備)は、ロングメモリで捕捉した信号を使って短時間でアイパターンの描画やジッタの解析ができます。

自動リポート作成機能では、単なる合否判定だけでなく、試験画面のハードコピーなども示します。

スーパースピードUSBは、ここ数年で最も待ち望まれていた規格の一つです。USB2.0の10倍のデータ・レイトを持ち、CTLE(Continuous Time Linear Equalization)やリファレンス・チャンネルなどの新しい機能があるので、実装には新たな技術的な課題が生じると思われます。

QualiPHY-USB3は、スーパースピードUSBの自動コンプライアンス試験パッケージです。要望される測定で、適切な試験セットアップをガイドするグラフィカルな接続図を表示し、オシロスコープを自動的に操作して試験を実行し、その結果を画面のハードコピーを含めたレポートの作成を行います。

Eye Doctor IIシグナル・インテグリティ・ツールを搭載したレクロイのSDA 8Ziシリーズ・オシロスコープ は、スーパースピードUSBのコンプライアンス計測を行うのに最適だけでなく、コンプライアンス試験で不合格となったシリアル・データの問題のデバッグ を行い、素早くその原因を特定するのにより威力を発揮します。

SDA IIは、オシロスコープの最大メモリ長を使っても高速にアイパターンを描画し、スペクトラム法とNQスケール法の2つの手法でジッタ成分を分離してジッタ解析を高精度 かつ高信頼性で行うことができます。これは、クロストークが懸念されるシステムにおいて、ランダム成分とデタミニスティック成分を適切に分離するのに特に重要な機能です。

さらに、Eye Doctor IIは、次世代のシリアル・インタフェース規格で必要とされるチャンネル・エミュレーションやチャンネル・デエンベッデドなどのツールを提供します。

QualiPHY-USB3は、オシロスコープの全ての機能を使って、USB3.0 Electrical Test Specification に記載されたコンプライアンス試験を実行します。

サポートされるスーパースピードUSB試験項目 アイパターンとジッタ試験 この試験の目的は、アイ・ハイトとジッタが規格で定めた数値内に収まっているかどうかを確認することにあります。コンプライアンス試験では、計測はリファレンス・テスト・チャンネルを適用し、リファレンスCTLE(Continuous Time Linear Equalizer)イコライザを適用した後で行われます。アイ・ハイトはコンプライアンス・パターンCP0を使って計測されます。ジッタは、コンプライアンス・パターンC0とコンプライアンス・パターンC1の両方を使って行われます。アイ・ハイトは、連続した1,000万UIを使って計測されます。ジッタはBER10-12まで外挿されます。

スペクトラム拡散クロック試験

この試験の目的は、スペクトラム拡散変調周波数と変調度を計測し、規格で定められた数値内に収まっているかどうかを確認することにあります。データは、復調されてローパス・フィルタwp通された後、データ・レイトが時間に沿ってどのように変化するかを示すSSCTrackを作成します。スペクトラム拡散は、コンプライアンス・パターンCP1を使って計測されます。

差動電圧振幅試験

この試験の目的は、差動電圧振幅を計測し、規格で定められた数値以内に収まっているかどうかを確認することにあります。差動電圧振幅はコンプライアンス・パターンCP8を使って計測されます。

デエンファシス比試験

この試験の目的は、デエンファシス比を計測し、規格で定められた数値以内に収まっているかどうかを確認することにあります。差動電圧振幅はコンプライアンス・パターンCP7で計測されます。

Eye Doctor IIシグナル・インテグリティ・ツールを使えば、CTLE(Continuous Time Linear Equalizer)以降の信号を見ることができます。QualiPHY-USB3はスーパースピードUSBのコンプライアンス試験で定められたCTLE以降の信号によるアイパターン解析やジッタ解析をこの機能を使って行います。

レクロイのSDA IIシリアル・データ解析パッケージには、クロックおよびデータ信号のジッタ・タイミング解析 機能が搭載されています。このパッケージは、X-Stream II技術を使って、オシロスコープの全メモリを活用した解析が行え、SDA IIは、他のソリューションに比べて50倍高速でアイパターン解析やジッタ解析が行えます。

さらに、スーパースピードUSB特有のPLLの設定をリストから選択することが可能です。最後に、SDA IIはジッタ成分分離に業界標準であるスペクトラム法とNQスケール法という2つの独立した手法を用いています。

NQスケールは、クロストークが懸念されるシステムで、ランダム成分とデタミニスティック成分の分離を正確に行うことができます。 しかも、Eye Doctor IIシグナル・インテグリティ・ツールには、またチャンネル・エミュレーションも 搭載されています。USB3.0の試験では、実際のシリアル・データの計測は送信機の出力で行われるでしょう。しかし、規格では、シリアル・データの計測はリファレンス・シリアル・データ・チャンネルの出力で行うことになっています。こうした計測を実現するには、実際に物理的なチャンネルを使って出力で計測するか、エミュレーションを使ってチャンネルを通すとどのような信号になるかを見る方法の2つがあります。

QualiPHY-USB3は、アイパターン解析やジッタ解析の前にシリアル・データ・チャンネルを自動的にエミュレートする機能を利用しています。

試験項目

オーダー・インフォメーション

製品説明 製品コード
QualiPHY版USB3.0ソフトウエア・オプション QPHY-USB3
WaveMaster 8 Ziオシロスコープ用SDA IIソフトウェア・オプション WM8Zi-SDAII
従来のSDA用SDA IIソフトウェア・オプション SDA-SDAII
WaveMaster 8 Ziオシロスコープ用Eye Doctor IIソフトウェア・オプション WM8Zi-EYEDRII
従来のSDA用Eye Doctor IIソフトウェア・オプション SDA-EYEDRII

QualiPHY-USB3製品ページ

QualiPHY-USB3カタログ(PDF:750K)

対応機種

*QualiPHY-USB3にはSDA IIが必要です。

† QualiPHY-USB3にはEye Doctor IIが必要です。

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