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お知らせ

2005年4月4日


 

100GHz帯域をもつ世界最高性能の
デジタル・サンプリング・オシロスコープ「WaveExpertシリーズ」3機種を発売

画期的なサンプリング・アーキテクチャ(ATA)を採用した「WaveExpertシリーズ」は、長いシリアル・データの波形を超高速で捕捉が可能

レクロイ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区笹塚、代表取締役社長:北山基樹)は、100GHzの帯域で世界最高性能をもつデジタル・サンプリング・オシスコープ「WaveExpert 9000」、「NRO 9000」および10Gbps以上のシリアル・データ信号に対応したシリアル・データ・アナライザ「SDA 100G」の3機種を発表した。画期的な新技術ATA(Accelerated Throughput Architecture) により、非常に長いシリアル・データ・パターンの波形を、パターン・トリガを利用しないで超高速で捕捉、表示することができる。
「WaveExpertシリーズ」は、汎用サンプリング・オシロスコープの「WaveExpert 9000」、ATA技術を採用した「NRO 9000」、シリアル・データ解析に特化した「SDA 100G」の3機種が設定されている。「WaveExpertシリーズ」は、10MS/sのサンプリング速度で波形捕捉ができるが、これは他のサンプリング・オシロスコープと比較して100倍も高速である。

「WaveExpertシリーズ」は、モジュール型の機器であり、20GHzから100GHzの帯域を持つ電気および光のサンプリング・モジュールを、最高4つまでの組み合わせて4チャンネルの機器として構成することが出来る。また、13.5Gbpsまで低ジッタでクロック再生可能なクロック・リカバリ・モジュールが用意されているので、クロック信号が得られないアプリケーションでも高精度の測定を保証する。さらに、PRBS信号発生モジュールが用意されており、一般的な擬似ランダムパターンを発生することができるため、スタンドアローンでデバイス評価に対応できる。また、20GHzのモジュールに搭載されたTDRパルスの立ち上がり時間が20psと、他のサンプリング・オシロスコープと比較して50%高速であり、より高精度のTDR測定を保証する。

【開発背景】
従来から、高速デバイス/機器の開発には広いバンド幅を実現できるサンプリング・オシロスコープが用いられてきたが、一般的には信号の立ち上がり部分の詳細な計測や、シリアル・データ解析ではアイパターン計測といった限られた用途で用いられていた。一方、広帯域のリアルタイム・デジタル・オシロスコープでは、ロングメモリで捕捉した波形データを元にしたジッタを含む、高度なシリアル・データ解析をレクロイが開発し、従来では得られなかった様々な情報が素早く高精度に得られると非常に高い評価を受けていた。10Gbpsを超える高速シリアル・インタフェースの更なる高速化の要求に伴い、サンプリング・オシロスコープの広帯域特性と、ロングメモリ波形を元にしたシリアル・データ解析の融合が重要な課題として浮かび上がった。
レクロイは、こうしたニーズに応え、世界最高の性能を提供するサンプリング・オシロスコープを開発することにした。それには世界最高のバンド幅を実現するサンプリング・ヘッドと、ロングメモリで波形捕捉を高速に実現する、革新的なサンプリング方式の開発が重要なキーとなった。

【製品概要】

  1. 超高精度でロングメモリ捕捉が可能な画期的な新技術ATA
    レクロイが開発した最新技術ATAは、特許出願のコヒーレント・インターリーブド・サンプリング(以下:CIS)とロングメモリ、10MS/s高速AD変換機と高速波形表示の複合技術である。コヒーレント・インターリーブド・サンプリング方式のタイムベースは、クロック信号に同期したサンプリング・パルスを発生させる。この技術は、信号のビット・レイトを正確にトラックし、高速のサンプリング速度を実現する。同期したサンプリング・パルスを利用することで、単にパターンの長さを入力するだけで、パターン・トリガを使わずにパターンにロックすることが可能になる。オプションの高精度CISタイムベースを利用すると、200fs以下の超低ジッタ計測が可能となる。こうして捕捉した波形は、通常のデジタル・オシロスコープの波形と同じように取り扱うことが出来、パラメータ計測や波形演算など高度な処理が行える。
     
  2. 世界最高のバンド幅を実現するサンプリング・ヘッド
    世界最高のバンド幅を実現するために、モノリシック・サンプリング・ヘッドを新たに開発した。これらのサンプリング・ヘッドは、サンプリング・パルスの発生回路に特許の非線形伝送線路 (NLTL)を用いて、理想的な箱型のサンプリング・パルスを得ている。従来のサンプリング・ヘッドでは、ガウシアン特性のサンプリング・パルスを用いていた。箱型のサンプリング・パルスを用いると、サンプリングの効率を60%以上にすることができ、従来の個別部品によるサンプリング・ヘッドと比較して、非常に高速なサンプリングを実現することが出来る。
     
  3. 高速信号解析機能
    「WaveExpertシリーズ」は、特に現在の超高速デバイス/機器設計に必要とされる計測のニーズに応えるように設計されている。3Gbpsを超える高速シリアル・データでは、速い立ち上がり時間の信号を正確に計測するための広いバンド幅が必要とされる。また、リアルタイム波形表示機能やランダム・ジッタやデタミニスティック・ジッタ、およびトータル・ジッタの詳細な計測が行える高度なジッタ解析機能を有している。「NRO 9000」と「SDA 100G」では、チャンネル当たり4Mワードの波形捕捉メモリをもっており、ジッタ計測に必要とされる長い波形データを捕捉することができる。また、オプションにより、最大512Mワードまで拡張が可能であるので、1Mビットを超える非常に長いビット・パターンの波形も捕捉することが可能となる。
     
  4. 優れたユーザー・インタフェース
    「WaveExpertシリーズ」は、レクロイの50以上もの波形計測を非常に簡単に操作出来ると表彰を受けたユーザー・インタフェースを採用している。このユーザー・インタフェースは、レクロイのリアルタイム・デジタル・オシロスコープでも使われており、ほとんど同じ感覚で操作することが出来る。また、このユーザー・インタフェースでは、波形演算や波形計測を自由に組み合わせることが出来るため、非常に複雑な計測も柔軟に実現することが出来る。
     
  5. ロングメモリによる波形捕捉
    「NRO 9000」および「SDA 100G」では、リアルタイム波形(電圧の時間変動グラフ)表示機能があり、高速シリアル・バスの評価では非常に有効であり、次世代PCI Express、SAS、ファイバ・チャンネル、FB-DIMMなどの測定に威力を発揮する。
     
  6. 豊富なモジュール
    「WaveExpert 9000」は、TDR計測やアイパターン計測など、一般的なシグナル・インテグリティ・アプリケーション用に最適である。ジッタ解析機能も装備されており、「WaveExpert 9000」を用いて競合性と比較して非常に速いアイパターン解析が出来るとともに、さまざまな規格に応じたジッタ計測が可能となる。「SDA 100G」は、特にシリアル・データ解析をターゲットとしており、コヒーレント・インターリーブド・サンプリング・モードやジッタ解析パッケージが標準装備されている。
    さらに、これら3種類のメインフレームに、電気信号計測用と光信号計測用に様々なモジュールが用意されている。電気計測用モジュールは、20GHz、30GHz、50GHz、70GHzおよび100GHzのバンド幅のものが用意されているが、この内20GHzのモジュールにはTDR機能が搭載されている。また、光計測用モジュールは、10GHz、25GHz、50GHzのバンド幅のものが用意される。クロック信号が提供されない場合には、13.5Gbpsまで対応可能なクロック・リカバリ・モジュールが電気および光測定にそれぞれ提供される。
    また、信号源として13.5Gbpsまで対応する擬似ランダム・パターン・パルス発生モジュールが用意され、デバイス試験等、信号レスポンスを解析する際にスタンドアローンで実行できる。このように多様なモジュールが用意されているので、「WaveExpertシリーズ」を現在の計測ニーズに応じて構成し、その後要望に応じて対応することができる。
     
  7. 信号品質規格テスト
    これらの機器には、様々な規格に応じたアイパターン・マスクが用意されており、NRZ信号およびRZ信号両者に対応している。コヒーレント・インターリーブド・サンプリングを用いると、マスク・テストを毎秒3Mサンプル以上の高速で行うことが出来、他のサンプリング・オシロスコープと比較して75倍以上高速となる。こうした高速のスループットが、高度で高精度の計測を約束する。
     

【主な特徴】
・ 最大100GHzのバンド幅
・ 最高10MS/sの高速サンプリング*
・ 最長512Mワードの超ロングメモリ*
・ 200fs以下のジッタ
・ 622Mbps〜13.5Gbpsまで対応のクロック・リカバリ
・ 622Mbps〜13.5Gbpsの内蔵擬似ランダム・パターン・パルス発生器
・ 立ち上がり時間20psのTDR
・ 3.3Mサンプル/sの高速アイパターン・マスク試験
・ 高度ジッタ解析機能
・ パターン・ロック機能
* 「NRO 9000」と「SDA 100G」の機能

WaveExpertシリーズカタログ(PDF:1MB) 
WaveExpertシリーズ製品ページ

【会社概要】
LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野における世界的なリーダーであり、複雑な電気信号の高度な測定・解析装置を製造しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者によって幅広く利用されています。LeCroy Corporationは40年間にわたって蓄積してきた革新的なテクノロジーによって、波形解析分野における主導的な地位を確立しました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジーを促進するために必要不可欠な要素です。LeCroy Corporationの本社はニューヨーク州チェストナットリッジにあります。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com/japan)をご参照ください。


【製品に関するお問い合わせ】
レクロイ・ジャパン株式会社
プロダクト・マーケティング(担当:辻)
〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-1-6
Tel: 03-3376-9400 Fax: 03-3376-9587
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan/

 

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