お知らせ
2005年7月15日
リンク層、トランザクション層に対するコンプライアンス・テストで、エンジニアによるPCI
EXPRESSデバイス検証を迅速化
シリアル・データの検査ソリューションで業界をリードするレクロイ(LeCroy Corporation)は本日、PETracerソフトウェアのバージョン4.4を発表しました。このソフトウェアには、完全に統合化され、かつ自動化されたPCI
Expressコンプライアンス・テスト機能があり、PCI
SIGが規定したデバイスのプロトコルのリンク層とトランザクション層に対する検証テストを完全に実施することができます。PETracerのコンプライアンス・テスト機能では、レクロイのPETracer/PETrainerアナライザ&エキササイザを利用して、PETracerシステムのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。この完全なソリューションは、PCI
Express設計技術者がPCI Expressデバイスの検証を実施するための、強力なソリューションを提供します。
ユーザーはPCI
Expressコンプライアンス・テスト・ソフトウェアを利用して、個々のコンプライアンス・テストの合否判定までのイベントを示すログ・ウィンドウを確認できます。
各種エラー(エラー内容を含む)を検出し、トレース内部のどの位置でエラーが発生したかを見ることができます。トレース内部のエラー位置に戻るハイパーリンクもあります。PETracer
4.4はレクロイ独自のVerification Script Engine (VSE)を搭載しており、ユーザーはソース用のスクリプトをターンキー・システムから切り離して実行したり、ユーザー独自の評価・検証テストを作成することができます。
レクロイのプロトコル・ソリューション・グループ担当役員であるJames Wrightは、次のように語っています。「PCI
Express機器の相互運用性を保証するために、コンプライアンス・テストは重要です。ユーザーの豊富な資源を活かすには、なくてはならない機能です。テスト自動化ダイアログで1回クリックするだけで、リンク層とトランザクション層のテスト合否結果が表示されます。さらに2回クリックすると、不合格結果についての詳細情報を見ることができます。
コンプライアンス・テストのスクリプトはPETrainer
ML、EMLの両プラットフォームにて実行可能です。PETracer
4.4の新機能は、PETracer/PETrainerアナライザ&エキササイザの解析機能を総合的に強化するもので、事実上の業界標準Tracerソフトウェアと呼べるものになっています。また、強力なトリガリング/フィルタリング機能、高度なレポート機能、幅広い検索機能も備えています。CATC
100KプラットフォームをベースとするPETracer
EMLアナライザでは、複数のレーン幅(x1、x2、x4、x8、x16)のPCI
Expressリンクに対する完全双方向キャプチャ/デコードがサポートされます。最高x8のレーン幅をサポートするPETracerMLアナライザでは、CATC
10Kプラットフォームがベースとして使用され、2 GBのトレース・メモリが装備されています。PETrainer EMLはx16のレーン幅をサポートする初のエキササイザであり、8
GBのトレース・メモリを装備、Root Complex設計やEnd
Point設計に役立つ豊富なエミュレーション機能を備えています。
また、最高x4のレーン幅をサポートするPETrainer
MLエキササイザも用意されています。
完全なソリューションであるPETracer/PETrainerシステムには、半導体設計者、ファームウェア開発者、設計検証チーム、システム開発者、ソフトウェア開発者、品質保証部門などに、実際のトラヒックを捕捉して、捕捉データに修正を加えた上で、正確なデータ・ストリームを再生するというユニークな機能を提供します。この機能を利用すれば、デバッグ時間を短縮できるうえ、フィールドから報告された問題を簡単に再現できるようになります。