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お知らせ

2007年7月20日


シグナル・インテグリティ問題に対応したサンプリング・オシロスコープのラインアップに刷新

レクロイ –次世代高速伝送で課題となるシグナル・インテグリティ問題に対する統合的解析ツールとしてハードウェア、ソフトウェア両面で刷新したWaveExpert100Hを発表

レクロイ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区笹塚、代表取締役社長:Kevin Fitzgerald)は、従来から独自のCIS(Coherent Interval Sampling)タイムベースを用いた高度な解析機能を提供するサンプリング・オシロスコープとして好評のWaveExpertシリーズのハードウェア、ソフトウェアを刷新し、次世代の電気信号を用いた8Gbps〜10Gbpsシリアル・インタフェースや光信号を用いた40Gbpsを超える超高速通信などでより重要性を増すシグナル・インテグリティ問題を包括的に解決する統合解析ツールとして新たにWaveExpert100Hとしてリリースしました。 この製品は、高度で高精度なSパラーメタ解析を含むTDR(時間軸反射測定)/TDNA(時間軸ネットワーク解析)機能、CISタームベースとロングメモリをベースとした、ジッタ解析などを含むリアルタイム・オシロスコープに匹敵する高度な解析能力、EyeDoctor機能による伝送線シミュレーションやイコライザ・シミュレーション機能などを統合することで、次世代高速シリアル・インタフェースの研究/開発を強力に支援します。
 

【開発背景】

近年、電気信号を用いたシリアル・インタフェースの伝送速度は次世代システムで8Gbps〜10Gbpsに達しようとしています。また光信号を用いたシステムでは40〜100Gbps超への移行が期待されています。従来から、高度な波形解析を必要とするジッタ解析を含めたシグナル・インテグリティ解析にはリアルタイム・オシロスコープでしか行えないと考えられ、こうした伝送速度の向上が、測定器側の帯域を広げる強い要望となってきました。レクロイ社では、リアルタイム・オシロスコープによるソリューションに加え、より広帯域で高品質の信号捕捉能力をベースとした、高度な解析機能を実現するサンプリング・オシロスコープが有効と判断しました。従来、サンプリング・オシロスコープは広帯域ではあるが信号捕捉が遅くメモリも短いため、アイパターンの観測にしか用いることができず、アイパターン観測が主な役割と考えられてきましたが、レクロイ社独自のCISタイムベースを用いることで、高速波形捕捉を実現し、パターンロックされたロングメモリ波形を使った高度な波形解析機能を実用化することに成功したWaveExpertシリーズは、従来の常識を破った画期的な製品として注目を集めています。
今回、シグナル・インテグリティ解析で重要な解析機能、ジッタ解析、アイパターン解析に加え、伝送線の特性評価に欠かせないTDRやTDNA機能、伝送線路のシミュレーションや、レシーバのイコライザのシミュレーション機能などを搭載した統合シグナル・インテグリティ解析ツールとしてWaveExpert100Hを開発いたしました。

【製品概要】

WaveExpert100Hは、広帯域のプラグイン形式のサンプリング・オシロスコープであり、基本のモデルは、一般的なアイパターン解析や、20GHz帯域で、リファレンス・プレーン校正機能を持つ高精度のTDR機能を持っていて、差動2ポートSパラメータ解析を行うTDNAとしても利用できます。これによりPCB基板やケーブル、コネクタ、バックプレーン等の特性評価が行えます。利用できるプラグインは、電気信号用として20GHzから100GHzまでの5種類のサンプリング・モジュール、光信号用として10GHzから50GHzまでの3種類のサンプリング・モジュール、および13.5Gbpsまで対応するPRBS信号発生モジュールや13.5Gbpsまで対応する電気信号用クロック・リカバリ・モジュールが用意されます。この本体に豊富なハードウェア/ソフトウェア・オプションを組み合わせることで、シグナル・インテグリティ解析を幅広くサポートします。 WE-CISまたはWE-HCISオプションの追加でレクロイ社独自のCISタイムベースを用が利用でき、実質10MS/sと一般的なサンプリング・オシロスコープの50倍以上の高速信号捕捉が可能となり、パターンロック機構と共に510Mワードもの超ロングメモリ(WE-XXLオプション搭載時)を実用的に利用することが可能です。 WE-SDAオプションは、こうして捕捉した信号波形から、Q-スケール解析による高度なRj解析を含む高精度なジッタ解析と先進のアイパターン解析が実現されます。 またEye Doctorオプションでは、Sパラーメータ・データを利用した伝送線シミュレーションによるバーチャル・プローブ機能やレシーバ・イコライザ機能などが実現され、従来では不可能とされたイコライザ機能を含む高速シリアル・インタフェース解析を強力にサポートします。

【TDR/TDNA機能】

WaveExpertのTDR機能はバックプレーン、ケーブル、PCボード、その他のデバイスの特性を解析する場合に不可欠なツールです。ST-20のサンプリング機能/TDRヘッドを使用して本格的な差動トリガを行えるため、シングルエンド/差動インピーダンスの測定が可能です。内蔵のSパラメータ測定機能を使用すれば、基準面の完全なSOLT(Short-Open-Load-Through)校正を実施し、さらに完璧な最高精度の解析を行えます。Sパラメータの測定結果は、業界標準のTouchstone形式(SnP)で保存できます。次の測定結果の保存を行えます。

【CISタイムベース】

CISタイムベースは、レクロイ社独自の方式によるタイムベースで、与えられたクロック信号に同期したサンプリング・クロックを内部のPLLで生成し、約10MS/sの高速でデータを捕捉し波形を再構築することができます。機構的にパターンロックが容易に行え、長いパターンの場合でもそのサンプリング速度は低下しませんので、PRBS23のような長いパターンの信号でも、1パターンの信号を5分程度の超短時間で波形捕捉ができる唯一の実用的な装置となります。タイムベース・ジッタはCISで500fs rms、HCISで230fs rmsの低ジッタを誇ります。

【シリアル・データ・アナリシス】

WE-SDAオプションを用いると、上記CISタイムベースを使って捕捉した信号波形データを用いて高度なアイパターン解析が可能になります。また、革新的なQ-スケール・ジッタ解析ソフトウェアは、ジッタの種類や状況に関係なく、極めて正確なジッタ解析を実現します。従来のオシロスコープによるジッタ解析では、ジッタ・スペクトルの正確な測定に依存していましたが、この方式は精度を欠くことがあり、クロストークや電源ノイズがある場合はジッタが過大評価されます。正規化されたQ-スケール方式では、ジッタ・スペクトルの測定には依存せずに、測定済みのジッタ分布に基づいて、ランダム・ジッタ成分と有界無相関ジッタ成分を確定します。反復的なデータ・パターンを使用するときには、データ依存ジッタをジッタ測定から除外することができます。そのため、WaveExpertは有界無相関ジッタ(BUj)を測定できる最初のオシロスコープとなりました。

【EyeDoctor機能】

Eye Doctorは、Virtual ProbingTMおよびEqulizer Emulationという2つのエレメントで構成されています。 Virtual Probingは歪んだ波形の測定精度を向上させ、Equlizer Emulationはレシーバの入力点から内部のイコライザ出力の測定を実施できるようにします。レシーバ内部の信号が概念的に表示されるため、実際のシステム性能に即した正確なトータル・ジッタとビット・エラー・レート(BER)の測定が行えます。
 

 

WaveExpertシリーズ製品ページ

WaveExpert 100Hカタログ(英文:PDF)

【お問い合わせ】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒168-0082 杉並区久我山1-7-41 岩崎通信機株式会社内
プロダクト・マーケティング(担当:辻)
Tel: 03-6861-9400  (代表)
Email: contact.jp@lecroy.com
 

 

 

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