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お知らせ

2007年7月20日


次世代のFlexRay規格に対応した車載ネットワーク解析機能を拡充

レクロイ – 既存のマルチ・プロトコル・シリアル・データ・トリガ/デコード機能を次世代規格「FlexRay」に対応させる「FlexRaybus TD」をリリース


 

レクロイ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区笹塚、代表取締役社長:Kevin Fitzgerald)は、この度、従来から提供して好評を得ているCAN、LIN、I2C、SPIなどの車載用シリアル・インタフェース規格に対応したマルチ・プロトコル・シリアル・データ・トリガ/デコード機能を、X-by-Wire実現の鍵として知られる次世代車載ネットワーク「FlexRay」規格に対応させる「FlexRaybus TD」をリリースしました。
この製品は、デコード情報を色分けした物理層信号波形の上に重ねて表示する高い視認性、高度なデバッグ機能をサポートする強力な条件付きトリガ機能、特定のパケットを検出する検索機能、デコード情報を表形式で表示するリスト機能、異なるプロトコル信号を同時に4つまでデコード表示のできるマルチ・プロトコル解析機能等、評価の高い機能はそのままに、「FlexRay」規格のバス信号に対するトリガ/デコード機能を実現するオプションです。この製品の登場により、CAN、LINに加えてFlexRayを含む全ての車載制御系プロトコルをサポートし、加えてI2CやSPI、UARTなどのIC間、デバイス間通信規格もサポートすることで車載ネットワークの解析をトータルで強力にサポートすることができるため、あらゆる場面で車載ネットワーク開発/デバッグを 強力に支援します。

【開発背景】

2004年7月にFlexRay2.0規格がFlexRayコンソーシアムから発表されましたが、自動車のいわゆるX-by-Wireと呼ばれる電子制御化の流れと共に、その高速化、リアルタイム性、高い信頼性から次世代車載制御系ネットワークの主流とされてきました。事実、2006年11月にBMW社の発表したX5は、世界で初めてFlexRayを採用した車として注目を集めています。
ドイツのみならず、国内の自動車メーカーもその採用に前向きと言われており、自動車の制御が一新されるのではないかと期待されています。こうした状況において、FlexRayを用いたシステム開発/デバッグをサポートする高度な計測/解析ソリューションが求められてきました。
そこで、レクロイは従来から自社のデジタル・オシロスコープをベースにしたシリアル・ネットワーク解析機能であるマルチ・プロトコル・トリガ/デコード機能に新たに「FlexRay」規格に対応するソフトウェア・オプションの追加をしてこうした市場の要望に応えることを目指しました。

【製品概要】

「FlexRaybus TD」は、レクロイ社製デジタル・オシロスコープWaveRunner Xiシリーズに対応し、内蔵のトリガ回路を使ってFlexRayトリガ機能を実現します。スタティック・スロットIDやダイナミック・スロットID、サイクル・カウント番号、フレーム・クオリファイア、符号などでトリガをかけながら、デコード機能を使って色分けされたデコード済みのデータを、物理層信号の波形上に直接重ねて表示することが可能です。このトリガはFlexRayネットワーク上でノードとして機能しないため、ネットワークをプログラミングし直す必要がなく、差動プローブをバスに接続してデータを捕捉することが可能です。ユーザ・インタフェースは操作しやすく、タッチスクリーン・ディスプレイからすべてのプロトコル・トリガの設定ができます。サポートされているFlexRayプロトコル・トリガには、スタティック/ダイナミックID、フレーム・サイクル・カウント、フレーム・クオリファイア(NFI、SyFI、StFI)、TSS符号があります。さらに、他のシリアル・データ・ソリューションと同様に、条件付きトリガ機能を使用してIn Range(範囲内)、Out of Range(範囲外)、< (より小さい)、または > (より大きい)のトリガ条件も設定できます。この条件付きトリガ機能は、スロットIDやサイクル番号の特定範囲をトリガする場合に便利です。

【デコード表示機能】

物理層のシリアルデータ信号は、高度なアルゴリズムを使用して分解され、デコード済みのデータは色分けされたオーバーレイ表示で直感的に認識できます。このオーバーレイ表示によって捕捉中のデータの様々なパートを明確に識別し、目的のデータを素早く見つけることができるため、I2C、SPI、UART、RS-232、LIN、FlexRay信号のデバッグ作業の迅速化につながります。また、レクロイでは4種類の信号を同時にデコード可能な機能も用意しています。これらの4種類の信号としてすべてFlexRay信号を選択したり、サポートされているプロトコルの信号を任意に組み合わせたりすることができます。デコードされたデータを波形の上に重ねて表示するとともに、対話型の表に表示することもできます。この表の中の項目を選択すると、そのメッセージに対応した箇所の波形が自動的にズームされるので、ロング・レコードをスクロールする手間を省くことができます。ズーム・トレースの設定メニューには、データを素早く見つけることができるように検索機能が組み込まれており、特定のスロットIDやサイクル番号を高速に検出できます。この高度なツール・セットは、捕捉中の波形データのほかに、メモリに保存されている波形データにも使用できます。

【物理層計測機能】

WaveRunner Xiシリーズには、FlexRay トリガ/デコード機能以外に、FlexRayチップ/システムの設計者やインテグレータにとって便利な測定機能も搭載されています。これらのエンジニアは物理層のコンプライアンス・テストを実施する必要がありますが、1つのツールで各コンプライアンス・テストを実施できるツールはありません。しかし、WaveRunner Xiシリーズに搭載されている高度な演算・測定機能を使用すれば、FlexRayの設計者は物理層信号に対してPass/Failマスク・テストの重要なタイミング測定を実施し、FlexRay信号のコンプライアンス・テストを実施できます。この演算・測定機能とプロトコル・トリガ/デコード機能を搭載したWaveRunner Xiシリーズは、新しいチップ/システムのテストに適したツールを求めているFlexRay業界に優れたツール・セットを提供します。

【ミックスド・シグナル解析機能の利用】

自動車システムの設計者は、FlexRay信号以外の信号も処理しなければなりません。そのために、WaveRunner Xiシリーズには内蔵型システムのデバッグと解析が可能なツール・セットが用意されています。MSシリーズのミックスド・シグナル・オプションをWaveRunner Xiシリーズに接続することで、18チャンネルまたは36チャンネルのデジタル入力が使用可能になり、広範なニーズに対応できます。バス信号(I2C、SPI、UART、RS-232、LIN)に対するシリアル・データのトリガ/デコードはデジタル入力を使用して行われ、これらのデジタル入力を介して重要なアナログ信号や差動バス信号(FlexRayおよびCAN)の各オシロスコープ・チャンネルが保存されます。ミックスド・シグナル・オシロスコープは、現在市販されている他のMSOと比べ、パフォーマンス、メモリ容量、チャンネル数の面で優れています。

【価格情報】

モデル名   価格(税別)
WRXi-FlexRaybus TD FlexRayトリガ/デコード・オプション 52万円
RK-WRXi-FlexRaybus TD FlexRayトリガ/デコード・オプション・
アップグレード・キット
54万円

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FlexRay TDカタログ(PDF)

【お問い合わせ】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒168-0082 杉並区久我山1-7-41 岩崎通信機株式会社内
プロダクト・マーケティング(担当:辻)
Tel: 03-6861-9400  (代表)
Email: contact.jp@lecroy.com
 

 

 

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