Digital Scopes

お知らせ

2011年5月10日


12ビット分解能デジタル・オシロスコープ
WaveRunner HRO 6Ziシリーズの発売を開始

レクロイは、垂直分解能12ビットを有する汎用オシロスコープとして、WaveRunner HRO 6Ziシリーズを発表しました。WaveRunner HRO(HRO High Resolution Oscilloscope; 高分解能オシロスコープ)は、業界をリードする12ビットのA/D変換器(アナログ−デジタル変換器)を使い、最長で256Mポイントの波形メモリを有し、比類なきDC精度を実現しています。これらの特徴に加え、WaveRunner 6Ziシリーズで実現した類希な解析能力も継承しています。エンジニアはもはや高精度の解析を必要とするオシロスコープの選定に迷う必要がなくなります。

医療用機器の設計、自動車、電源若しくはメカトロニクス分野において、WaveRunner HRO 6Ziシリーズの持つ高精度な仕様は、従来のオシロスコープでは達成できなかった精密な計測結果を得ることができます。従来のオシロスコープの心臓部であるA/D変換器は垂直分解能が8ビットでしたが、これでは大振幅でありながら微小電圧の信号を測る必要がある測定分野で充分に精密な結果を得ることが難しいものでした。12ビット動作のA/D変換器の採用とオシロスコープの持つ動作雑音の低減は、より明確な波形の計測を可能にします。これらの新しい技術を採用した結果、WaveRunner HRO 6Ziシリーズの信号対雑音比は55dBに達し、フルスケールの±0.5%の垂直利得精度と従来のオシロスコープに比べて4倍の精密な測定が可能になりました。

WaveRunner HRO 6Ziシリーズの持つ最長256Mポイントの波形メモリは、10MS/sのサンプリング速度において25秒にも及ぶ極めて長い波形捕捉が可能になります。また観測時間が短くてよい場合には、2GS/sの高速サンプリング速度で、高分解能の波形観測が可能になります。広範囲な垂直軸オフセットと時間軸ディレイの調整範囲があるので、幅広い信号に対しアンプ性能を高く維持することができます。この機能と広いダイナミック・レンジにより、信号を垂直方向や時間軸方向に拡大したとしても、優れた信号再現性を活用して信頼性の高い信号評価を行うことができます。

レクロイは、WaveRunner 6Ziシリーズからディスプレイが上下方向に90度回転する機構を追加しました。これは従来の表示画面で例えば36ビットのロジック信号を観測するような場合、個々の波形が見辛くなっていたのに対し、垂直方向に長い表示範囲を取れるため、このような問題を回避することができます。他にも周波数スペクトルの観測時に垂直方向を十分に拡大した波形表示や、シリアルデコード機能により信号波形にデコード結果を重ね描き表示するような場合にも見やすい表示環境を得られます。

【包括的なシリアルデータ解析をオシロスコープで実現】

シリアルデータ通信の問題を探るには、プロトコルに対する深い理解が必要です。WaveRunner HRO 6Ziはそのような状況においても機能を発揮します。プローブやケーブルを接続することで、オシロスコープが波形観測、デバッグ及びシリアルデータ解析に必要な情報を提供します。デコード、トリガ機能、測定、グラフ表示、ProtoSync機能(シリアルデータの信号波形とデータ・リンク層の情報をプロトコル・アナライザ形式で同じ画面に同時に表示)とコンプライアンス・テストツールにより、軍用、航空機器、モバイル市場で一般的なシリアルデータ通信の解析を行うことができます。

【新たな操作体系と波形表示】

WaveRunner HRO 6Ziはレクロイが2011年2月に発表した業界初の回転式ディスプレイを採用しています。ディスプレイの90度回転はボタンを操作し簡単に行うことができ、操作に併せて表示画面も横長表示から縦長表示に切り替わります。また画面チルトも可能で、反射によって阻害される視認性を調整することができます。

また、WaveRunner HRO 6Ziはカーソル操作、デコード機能、WaveScan™、ヒストリ機能、LabNotebook™及びオプションで搭載可能なスペクトラム表示機能それぞれを前面パネルに配置したWavePlotコントローラで操作することができます。「スーパーノブ」と呼ぶジョイスティックのようなノブはこれらの様々な機能で、表形式のデータ表示や、ズーム機能などを駆使した表示波形の移動などを素早く操作することができます。

【充実のトリガ機能による迅速な問題箇所の切り分け】

10種類を超えるスマート・トリガの組み合わせ、最高で4つの条件を個別に設定可能なカスケードトリガ、測定パラメータによるトリガ、及びTriggerScan™は標準で搭載されています。これらは問題箇所の切り分けの際に威力を発揮します。
測定パラメータによるトリガは、条件トリガの中でも有効な機能です。I2C、UART、RS232、オーディオバス(I2S、LJ、RJ、TDM)、CAN、LIN、FlexRay、MIL-STD-1553、8B/10b、USB2など様々なシリアルトリガ機能もオプションで用意されています。

【カスタマイズ・ツールでより素早い解析が実現】

お客様が新たに必要とする計測値の算出方法や波形処理などをプログラミングすると、そのままオシロスコープ上で使用することができます。C/C++、MATLAB®、Excel、Jscript(JAVA)、Visual Basicなどで開発されたモジュールをオシロスコープ上で使用し、リアルタイムに表示される波形とその処理を経た波形を同時に表示することができるのはレクロイだけです。

【ヒストリモードによるイベントの表示で問題点を検証】

ヒストリ・モードは、捕捉した波形をメモリ上に自動的に保存しておき、後に一つ一つを呼び出して再表示する機能です。この機能を使えば、異常な波形を再表示させてカーソルを使った手動計測が可能であり、問題の根本原因を追究する手立てになります。

【トリガスキャン機能により希な現象を確実に捕捉】

トリガスキャンは、高速のハードウェアトリガ機能を使い、従来の方法に比べて100倍も高速に目的の現象を確実に捉えるトリガ条件を自動的に設定する機能です。従来の高速描画モードでも捉えきれない、ごく希に発生する高速の現象も、トリガスキャンによるトリガ条件の設定で確実に捕らえることができます。

これらの一般的なオシロスコープの機能に加えて、シリアルデータ通信の規格適合検証ツール、組込み機器やロジック回路の設計・検証、自動車用アプリケーションなど、様々な目的別のソリューションも用意しています。これらのオプションは、日々の測定・検証だけでなく様々な目的にもこのWaveRunner HRO 6Ziが使用可能なものにしています。

WaveRunner HRO 6Ziシリーズ
型番 仕様
WaveRunner HRO 64Zi 400MHz 4ch入力 2GS/s 標準64Mポイント/ch
垂直分解能12ビット
WaveRunner HRO 66Zi 600MHz 4ch入力 2GS/s 標準64Mポイント/ch
垂直分解能12ビット
WR6Zi-HRO-L128 波形メモリオプション 128Mポイント/ch
WR6Zi-HRO-L256 波形メモリオプション 256Mポイント/ch

WaveRunner HRO 6Ziシリーズ 詳細カタログ(PDF)

WaveRunner HRO 6Ziシリーズ 製品ページ

【会社概要】

LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野において最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者に幅広く利用されています。LeCroy Corporationは45年間にわたり、革新的なテクノロジによって、特に波形解析において最高の評価を得てきました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠となっており、LeCroy Corporationの持つ技術が大きく貢献できると確信しています。LeCroy Corporationはニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置き、NASDAQに上場しています。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com)をご参照ください。
なお、仕様は予告なしに変更されることがあります。

【この発表に関するお問い合わせ】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006
東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター 塩田豊文
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: contact.jp@lecroy.com

 

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