Digital Scopes

お知らせ

2011年7月6日


モジュール型 デジタル・オシロスコープ・システム
LabMaster 9Zi-Aシリーズに帯域36GHzモデルを追加

レクロイは、リアルタイム・モジュール型デジタル・オシロスコープ・システムLabMaster 9Zi-Aシリーズに新たにアナログ帯域36GHzモデルを追加しました。これは先に発表したLabMaster 9Zi-A シリーズの30GHzモデルと同じ入力構成でありながらアナログ帯域を20%広帯域化に成功したことを示します。これは4チャンネル同時に36GHzのアナログ帯域を確保できることを示し、例えば光位相変調解析の分野において、極めて理想的なオシロスコープであると確信しています。

28+GBaud(112+Gb/s)或いは10〜28Gb/sの光位相変調についてNRZ形式のシリアル伝送に取り組んでいる多くのお客様は、より広帯域のオシロスコープを求めています。これらの開発やシステムの構築の背景には、クラウドコンピューティングやモバイル端末の高機能化というトレンドが後押ししています。IEEE802.3baが示すOIF(Optical Internetwork Forum)はこの分野で100GbE方式の仕様を支持しています。

新しいリアルタイム・モジュール型デジタル・オシロスコープ・システムLabMaster 9Zi-Aシリーズは、アナログ帯域36GHzにおいて最高で10チャンネル同時入力構成を可能にするモジュール型デジタル・オシロスコープ・システムです。この構成は同時に80GS/sのサンプリング速度で捕捉することができます。また、この構成は、アナログ帯域は20GHzで動作させることができ、その場合には20チャンネル同時入力が40GS/sで実現できるもので、波形解析用メモリは最大で512Mポイントが使用できます。

この新しいLabMaster 9Zi-A シリーズは、既にこのオシロスコープ・システムを導入されたお客様に対してアップグレード・パスを提供します。更に36GHzのシステムを導入されたお客様が更に広帯域、高サンプリング速度化を必要とされる場合には、アナログ帯域45GHz、サンプリング速度120GS/s、5チャンネル同時入力のシステムにアップグレードが可能です。

【光位相変調解析に理想的なアナログ帯域と入力構成を提供】

新しいLabMaster 9Zi-A シリーズで、最も多くのお客様が必要とされる構成として、アナログ帯域36GHz 、4チャンネル同時入力であろうと考えています。これは、DP-QPSKや16-QAMなどの変調フォーマットを採用する光伝送システムの検証に最適な構成であると考えてています。アナログ帯域36GHzという仕様は、30GHzや32GHzのほかのシステムと比べた場合、立上り特性や信号忠実度の点で優れており、位相変調解析のようなI-Q分離を経たアイパターン表示や、コンスタレーション表示にその差が明確になると考えています。特にFEC(Forward Error Correction; 前方誤り訂正機能)を採用したシステムなどは、重要な仕様になると考えています。 レクロイが開発したChannelSync™アーキテクチャは、極めて高い入力チャンネル間の同期性を保つため、光位相変調分野で盛んに研究・開発されているDP-QPSKや16-QAMなどの位相変調フォーマットの伝送評価に際して、僅かな位相エラーも正確に示すことができると考えています。

このように、アナログ帯域36GHz、4チャンネル同時入力を実現するシステム構成は、2台のスレーブ・ユニット(LabMaster936SZi-A)と1台のマスタ・ユニット(LabMaster9CZi-A)により実現されます。

ChannelSync™アーキテクチャは極めて高いチャンネル間の同期性を保つために、10GHzの同期クロックを使用しており、従来型のオシロスコープを2台並べる場合の10MHzの同期クロックよりも1,000倍も高い精度を得ることができます。

【マルチレーン型シリアル伝送路の試験に適用可能な、36GHz帯域、10チャンネル同時入力】

例えば、LabMaster 9Zi-A の構成をアナログ帯域36GHz、10チャンネル構成として使用している場合、これはアナログ帯域20GHz、20チャンネル入力としても使用することできます。つまり36GHzシステムとして使用している場合、それは8ないし10Gb/sのマルチレーン型シリアル伝送路の評価にも使用することができるという意味です。これは例えば4レーンの25ないし28Gb/sのシリアル伝送システムの開発の先に、このような今日的な伝送速度のマルチレーン伝送路の評価が必要になる可能性にも対応できることを示しており、投資効果を確保するには最適なソリューションと考えられるのではないでしょうか。

36GHz、10チャンネルのシステムの場合、4つの入力を使い位相変調解析を行いながら、他方で残りの入力でクロストークの混入元を探し当てる、レーン間のスキューを観測するなどの様々な測定が同時に実現できることを示しています。しかもこのように入力チャンネルが複数ある場合には、高価な専用の差動増幅器や差動プローブを用意する必要がなくなるというのも、投資効果に寄与するものと考えられます。

【モジュール構成でアップグレードに柔軟に対応】

LabMaster936SZi-Aスレーブ・ユニットはLabMaster9CZi-Aマスタ・ユニットと組合せて使用します。このマスタ・ユニットは、オシロスコープ制御用のコントロール・パネル、15.3インチのWXGAクラスのディスプレイ、ChannelSync 10GHz同期クロックシステム・アーキテクチャ、及びサーバクラスの処理能力を有するCPUを使用した処理ユニットからなります。このマスタ・ユニットは、先に発表したLabMasterの13GHzか45GHzのスレーブ・ユニットも使用可能です。

全てのLabMaster 9Zi-A シリーズは、マスタ・ユニットとスレーブ・ユニットによりアナログ帯域13GHzから45GHz、最大20チャンネル同時入力、チャンネル当たり最大768Mポイントの波形メモリの構成が可能です。全てに共通してLabMaster 9Zi-A シリーズは、Intel® Xeon® X5660 プロセッサ(コア当たり2.8GHzクロック、最大6コア構成 33.6GHz)を、24GB(オプションで最大192GB)のRAMと合わせて採用しています。レクロイが独自に開発した波形処理方法X-Stream IIをこのプロセッサと組合せることにより、その処理能力を最大限に引き出すことが可能になりました。

これらLabMaster 9Zi-A の構成機器は、ケーブルを接続することであたかも単一のオシロスコープのように使用することができます。ただ違うのは帯域や入力チャンネル数に制約がないという極めて重要な点です。全ての波形は、15.3インチのWXGAディスプレイに表示されます。或いはユーザが用意する外部ディスプレイ(最大解像度2,560x1,600)を使用することもできます。LabMaster 9Zi-A は長期にわたる投資効率を確保することが可能です。

【ChannelSyncアーキテクチャによる正確な同期】

LabMaster 9Zi-A は、20チャンネルの入力動作においてもChannelSyncにより、あたかも1台のオシロスコープであるかのように完全に同期した動作することが可能になりました。マスタ・ユニットで作られる10GHzのクロック信号は、全てのスレーブ・ユニットに分配されます。これは従来リファレンス信号として使われてきた10MHzよりも1,000倍も速いため、ユニット間の同期もこれまで以上に精密に得ることができました。これによりチャンネル間スキューは驚くほど低く275fs(rms)を実現しています。マスタ・ユニットは接続されたスレーブ・ユニットを自動的に認識し、ソフトウェアが自動的に全ての捕捉機能のスキューを補正します。これにより最大20チャンネル入力のオシロスコープでありながら、ワンボックス型のオシロスコープと同じ操作をすることが出来ます。

LabMaster 9Zi-Aシリーズ製品ページ

LabMaster 9Zi-Aシリーズ 詳細カタログPDF(英文)

 

【レクロイ・コーポレーションについて】

LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野において最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者に幅広く利用されています。LeCroy Corporationは45年間にわたり、革新的なテクノロジによって、特に波形解析において最高の評価を得てきました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠となっており、LeCroy Corporationの持つ技術が大きく貢献できると確信しています。LeCroy Corporationはニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置き、NASDAQに上場しています。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com)をご参照ください。
なお、このリリースの内容は予告なしに変更されることがあります。

【お問い合わせ】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター 塩田豊文
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan



 

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