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 2015年7月29日

プローブ用アダプタ

CAN用ソリューションとしてCAN/CAN FD
デコード・オプションにシンボリック層の解析機能の追加を発表

テレダイン・レクロイ・ジャパン株式会社(東京都府中市、代表取締役社長:原 直)は、本日オシロスコープ上でCANおよびCAN FDプロトコルをトリガ/デコード解析オプションCANbus TDMおよびCAN FDbus TDMの機能強化としてシンボリック層の解析機能を追加しました。テレダイン・レクロイは業界で最初にCAN FDプロトコルのトリガ/デコード・オプションを発表し、かつ唯一プロトコル情報を使った計測とグラフ化機能を提供しています。新たに追加されたCAN FDシンボリック解析機能では、ユーザーが定義したdbcファイルを元にシンボリック・トリガ、シンボリック・デコード、シンボリック計測とグラフ化が行えます。このことにより、従来のように規格書と突き合わせたり、2進や16進表示から変換したりすることなく直感的に作業が行えます。また、テレダイン・レクロイのCAN FDトリガ/デコード・パッケージは、ISO11898-1規格に従ったISOフレームとnon-ISOフレームのどちらにも対応しています。

CANとCAN FDの統合ソリューション

テレダイン・レクロイのCAN/CAN FDソリューションを使ってシンボリック層で直接解析が行えると、作業効率が一気に向上します。オシロスコープを用いて、特定のシンボリック層でトリガをかけると、特定のメッセージや特定のメッセージで与えられる数値の範囲を指定することで、不具合を発生している原因のイベントを見つけることができます。CAN/CAN FDデコードでは、デコードされたプロトコル情報は、物理層波形の上にカラーコード化された表示されるので、フレームの構造が分かりやすく、エラーの判定も容易です。テレダイン・レクロイはdbcファイルを用いることでさらに解析機能を一歩進めました。dbcファイルを用いてエンコードした値を用いることで、バスに生じる特定の現象に関連したタイミングを正確に計測することができます。また、エンコードされた値は、グラフ化することでバスの時系列のふるまいを視覚化することができます。これらのツールを用いることで、オシロスコープ上で物理層波形、プロトコル情報、タイミング計測、バスのふるまいの視覚化が同時に観測することができ、CANシステムの深い理解が得られます。

こうした優れたデコード機能を用いて、テレダイン・レクロイでは、最大4つのバスを同時にデコードすることができます。この4つのデコードは異なるプロトコルの組み合わせでも可能で、CAN FDと旧来のCANとを同時にデコード表示することができます。デコードされたプロトコル情報は表形式でも表示され、特定のフレームを選択すると、関連した物理層波形が自動的に拡大表示され、手動でスクロールして探す必要がありません。また、拡大トレースには、検索機能が組み込まれており、特定のフレームIDやデータで検索することができます。

2004年から車載シリアル・バスのデコードソリューションのパイオニア

テレダイン・レクロイは、2004年に業界初のオシロスコープによるCANプロトコルのデコードおよびトリガ機能を発表して以来、車載シリアル・バスのソリューションのパイオニアであり続けています。特許を持つ物理層信号波形からデコードしたプロトコル情報を表示するアルゴリズムがLIN、FlexRay、SENTからCAN FDに至る幅広いプロトコルを用いた車載システムの設計やデバッグ作業を簡素化してきました。車載シリアル・バス以外にもテレダイン・レクロイは、I2CやUARTからUSB3やPCIe Gen3に至るまで様々なプロトコルに対応しています。

オーダー・インフォメーション

製品名 仕様
CANbus TDM Symbolic CANトリガ/デコード・シンボリック・オプション
CAN FDbus TDM Symbolic CAN FDトリガ/デコード・シンボリック・オプション

CANbus TDM Symbolic 製品ページ

CAN FDbus TDM Symbolic 製品ページ


Teledyne LeCroy Inc.について

Teledyne LeCroy Inc. は最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。Teledyne LeCroy Inc.が提供する高性能のデジタル・オシロスコープおよびシリアル・データ・アナライザ、多くの分野の電子設計技術者に幅広く利用されています。Teledyne LeCroy Inc.はニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置いています。詳細については、ウェブサイト(http://teledynelecroy.com)をご参照ください。
なお、製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。

この発表に関する問い合わせ先

テレダイン・レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: [email protected]
http://teledynelecroy.com/japan/

 

 

 

 

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