D11000PS/D13000PS差動プローブは、SDA11000/
SDA13000シリアル・データ・アナライザとの接続で、
プローブ先端部で11/13GHzのシステム帯域幅を実現で
きます。この組み合わせにより、完璧なシリアル・デ
ータ解析システムが構築され、今日の高速シリアル・
データ信号(5Gb/sの第2世代PCIExpress、6Gb/sの
SATA III、4.25Gb/sのFibreChannel、4.8Gb/sのFBDIMM
など)の捕捉と解析が可能になります。接続ポ
イントに対して、いつでもプロービングすることがで
きます。
専用チップ・モジュール
D11000PSプローブには、被測定回路への2種類の物理的
接続法をサポートするように設計された専用チップ・モ
ジュールが付属しています。
1. ダイレクト・ソルダーイン・チップ:
回路のコンポーネントに直
接はんだ付けできるため、
高速シリアル・データ・シ
ステムで波形忠実性を最大
限に維持しながら、
SERDESなどのコンポーネ
ントにプローブを柔軟に直
結することができます。
2. SMA入力モジュール:
直結ケーブル・アプリケー
ション(シリアル・データ
適合性試験フィクスチャな
ど)に使用できます。
2チャンネルを使って波形演算を適用するのではなく、
SMAケーブル式プローブでケーブル式差動信号を捕捉
する方式には、いくつかのメリットがあります。ひとつ
は、2番目のチャンネルを別の信号の捕捉に利用できま
す。次に、差動信号捕捉方式では、コモンモード信号の
除去に優れるため、コモンモード雑音の影響を受けるこ
となく実際の解析対象信号に対して、安定的なトリガリ
ングを行うことができます。最後に、直接ケーブル式プ
ローブでは、ケーブル長のスキューや入力ケーブル損失
を補正して正確に適合させる必要がありません。
D11000PSの2種類の入力接続方式(ソルダーイン入力お
よびSMA入力)の性能はほとんど同じです。SDA11000
と接続したときのシステム帯域幅は11GHzであり、シス
テム立ち上がり時間は50psです。高速信号を捕捉するよ
うに設計されたD11000PSは減衰率が低いため、分解能
が維持され、ノイズが最小限に抑えられます。
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