Digital Scopes

WaveScan™による迅速な問題検出

最適なトリガでも異常なイベントのすべてを検出することはできません。 より強力な機能が必要になります。この度、レクロイのX-Stream (Windowsベース)オシロスコープ*に標準装備されるWaveScanには、 単一の捕捉から異常なイベントを検出する機能と、長時間にわたる数多くの捕捉で一定のイベントを検索する機能があります。 約20種類の検索モード(パルス幅、周波数、立ち上がり時間、ラント、デューティ・サイクルなど)を選択し、 検索条件(>、<、範囲内、範囲外、制限値の設定など)を指定して、検索を開始できます。単一の捕捉では、 WaveScanによって検出された異常なイベントが赤いボックスで示され、そのイベントの値が表形式で表示されます。 ユーザはこれらの情報に基づき、ズーム表示や追加の解析ツールを利用して詳細なデバッグを実行できます。 レクロイのX-Stream技術を利用しているため、ロングメモリ・データを効率的に扱うことが出来、 他社の同等機能と比較してもより高速に検索が行われます。

*WaveScan標準装備機種 (ファームエア v5.0.0.2以上が必要):

(WaveRunner6000Aシリーズは、オプション機能として追加可能)

また、数時間または数日間にわたる複数の捕捉で特定のイベントを検索する場合には、イベントを検出した後は、 そのイベントに対して複数の分析や処理を実行できます。WaveScanのスキャン・モードはハードウェア・トリガの 単なる複製ではないため、より多くの機能と高度なツールがサポートされます。例えば、予想の範囲外にある周波数を検出するように オシロスコープを設定することができます(これはハードウェア・トリガでは実現不可能です)。条件に一致する周波数が見つかると、 WaveScanを通じて特定のアクション(スキャンを停止する、波形を保存してスキャンを続ける、 画面イメージを保存してスキャンを続けるなど)を実行できます。このようにして、ユーザは異常なイベントのデータセットを収集し、 効率的なデバッグを実行できます。

WaveScan機能紹介(動画)

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WaveScanで不良現象を発見

WaveScanは、ロングメモリで捕捉した数万イベントにも亘る信号から、特定の不良のイベントを高速に検索し、 その不良を特定することが出来る機能です。 ズーム表示によりその詳細を見ることが出来るだけでなく、より迅速で高度な解析が可能です。


検索条件は20通り以上

 

検索モードは、Edge、
Non Monotonic、RuntとMeasurementの4種類から選択することが出来ます。

 

また、Measurementでは、20種類以上にも及ぶパラメータ (搭載オプションにより異なる)から選択することが可能です。

     
 

また、Measurementでは、20種類以上にも及ぶパラメータ (搭載オプションにより異なる)から選択することが可能です。

 

さらに、条件設定に便利なウィザードが用意されているので、簡単に検索条件を設定できます。


個々のイベントを拡大表示

こうして検出されたイベントは、赤いマーカーで示され、ズームトレースを使って 順次詳細確認をすることが出来ます。


全てのイベントを
重ねがき表示

また、検出されたイベント全てを重ねがき表示をすることができるので、それらのイベントが一定の傾向を持つものか、どうかを確認することが出来ます。


イベントごとのパラメータ値をリスト表示

さらに、Measurementで検出された不良イベントは、各々のイベントのパラメータ値を表形式でリストアップすることが出来るため、 個々のイベントの特徴を簡単に確認することができます。 また、表で見つけた特定のイベントは、その行をダブルクリックして特定することで、ジャンプすることができるので、 迅速に特定の不良を見つけて詳細確認をすることが出来ます。
 

イベントごとのパラメータ値の
バラつきをヒストグラム表示

また、これらのパラメータ値のバラツキを確認するために、ヒストグラム表示をすることができます。 この例では、ほん稀に極端に値が異なるイベントがあることが分かります。このイベントをダブルクリックすることで、 検索条件を自動的に変更し、口絵のイベントを検出することが出来ます。

 


ノーマル・トリガ・モード

ノーマル・トリガ・モードにおいて複数回の信号捕捉にも対応しています。 上記のヒストグラムについては、複数回の捕捉信号から得られた全てのパラメータ値を用いて累積することができるので、 さらに稀なイベントも検出し、そのイベントに合わせた検索条件を設定することが出来ます。 さらに検出時に行うActionを選択することで、WaveScanを長時間の不良イベントのモニタとしても活用することが出来ます。

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