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お知らせ

2011年8月2日


株式会社エクスカルが、レクロイ社のUSB3.0物理層及びプロトコル層の コンプライアンス試験システムを採用
 

株式会社エクスカル(以下「エクスカル」と略す)は、2000年より日本国内において、USB IF(USB Implementation forum)が策定するコンプライアンス・テストについて、日本国内のお客様に対してそのテストを代行して認証を得るテスト・サービスを実施してきた、顧客に広く認知された企業です。また第三者検証サービスを通じて、USBのように市場に普及したインタフェースに避けて通ることのできない相互接続性検証(Inter-Operability Test)を提供している企業です。このような企業が、レクロイ社のUSB3.0 Test Suiteを採用することは、レクロイ社のUSB3.0コンプライアンス試験システムの優位性が高く評価されたものと理解しています。

株式会社エクスカル 代表取締役 飯島 秀幸はつぎのように述べています。
エクスカルがレクロイ・ジャパン株式会社並びに株式会社東陽テクニカとアライアンス事業を開始し、レクロイ社製計測機器をUSB3.0のコンプライアンス・テストに導入することで、USBコンプライアンス・テストはもちろん、お客様それぞれの製品ニーズに見合った試験サービスを迅速に提供できるものと信じております。

レクロイ・ジャパン株式会社 代表取締役 原 直は次のように述べています。レクロイがエクスカルに対して、USB3.0のコンプライアンス試験システムを提供できたことを大変嬉しく思います。エクスカルがレクロイ社のUSB3.0 Test Suiteを採用することは、エクスカルがこれまでお客様から勝ち得てきた信頼を元に、更にそのフィールドを広げるためのお役に立てるということだと確信しています。

【レクロイのUSB3.0 Test Suite】

レクロイ社のUSB3.0 Test Suiteは、シリアル・データアナライザ SDA8Zi-Aシリーズ、プロトコルベース 信号発生器 PeRT3 Eagle、及びプロトコル・アナライザ・エキササイザ Voyager とこれらを統合して制御するコンプライアンス・テスト用ソフトウェアQualiPHY USB3-Tx-Rxで構成されます。これらの機材は、USB IFにより承認された、コンプライアンステストを実施する機材です。

これらの機材はまた、年に数回実施されるUSBIFが主催する、ロゴ認証を目的としたワークショップにおいて使用される機材で、物理層試験、リンク層試験に活用されています。

シリアル・データアナライザSDA813Zi-Aは、コンプライアンス・テストで規定されている送信器テストの実行は勿論、デバイスやシステムの開発段階で必要とするデバッグ作業にも適用可能です。シリアル・データ解析パッケージSDAIIは、ジッタ解析機能を高度に統合したソフトウェアで、通常用いられるジッタ要素の分離は勿論のこと、アイパターン表示からビットエラーレートを予測するISOBER機能や、ジッタの周波数成分を逆FFTすることで、周期性ジッタが直感的に把握できるPj Inverse機能など、デバッグ作業においてエンジニアが必要としえる機能が予め搭載されています。

シリアル・プロトコルベース信号発生器PeRT3 Eagleは、USB3.0の他にSATA/SAS/PCI Express G1/G2における受信部ジッタ耐性試験を実施することができるBERT(Bit Error Rate Tester)です。パターンジェネレータとデテクタ、ジッターソースが一つの筺体に実装されたオールインワン・タイプのBERTです。

PeRT3 Eagleは「QualiPHY」を搭載するSDA813Zi-AとUSBで接続され、TX-RX(送信・受信)部に対するUSB3.0コンプライアンス・テストを短時間に自動的で試験を実行します。ジッタ耐性試験機能では、印加するジッタ量や周波数を自動で変化させることができ、ジッタ・マージンがどれくらい存在するのかをグラフ表示するなど、デバイスやシステムの開発段階で必要とする評価試験作業にも最適です。

プロトコル・アナライザVoyager M3iは、USB3.0で新たに追加されたリンク層のトレーニング、電源管理、フレーミング、フロー制御とバッファ管理の機能試験をUSB-IFが定義するリンク層コンプライアンス・テスト仕様にもとづいてホストとデバイスに対して実施することができます。これらリンク層試験に加えて、インタオペラビリティ・テスト(デバイスフレームワーク)やPHY層の一部試験も実施することができます。追加機能としてUASP(USB Attached SCSI Protocol)の試験も実施できます。USB2.0(HS/FS/LS)に対応したプロトコル・アナライザ機能も同一筐体に実装されており、これ一台でUSB3.0のコンプライアンス・テストやUSB2.0やUSB3.0のデバッグや機器評価などを実行できます。

プロトコル・エキササイザ機能(オプション)も利用可能で、共試体へのトラフィックストレス試験など多岐にわたるユーザ固有の試験を実施することができます。

【株式会社 東陽テクニカとの連携】

レクロイ社のプロトコルベース信号発生器及びプロトコル・アナライザ・エキササイザは、日本国内の販売及び技術サポートを株式会社東陽テクニカが担当しています。エクスカルがレクロイ社のUSB3.0 Test Suiteを採用するにあたって、東陽テクニカのテクニカル・サポートがエクスカルに対して行われます。

【株式会社エクスカルについて】

商号 株式会社エクスカル

URL http://www.xxcal.co.jp
設立 1998年3月30日
資本金 2,600万円
代表者 代表取締役 飯島 秀幸

本社 横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 横浜ビジネスパーク イーストタワー
TEL 045-332-7333

主な事業内容 IT製品、システム、ハードウェア、ソフトウェアに関わる第三者検証業務
規格認定試験業務、ユーザビリティ評価など検証業務全般

【株式会社東陽テクニカについて】

東陽テクニカは昭和28年の設立より「技術と情報」をキーワードに、最先端の「測るツール」を海外の電子計測器メーカより輸入し、日本の技術発展に寄与することを使命として、日本の研究者・開発者に提供してきました。「電子技術センター」における修理、校正、技術サポートや自社製品の開発、「テクノロジーインターフェースセンター」で行うお客様向けの各種セミナー・トレーニングなどの取組みは、400人を超える全従業員の8割を占める理工系出身エンジニアの技術力に裏付けられています。東陽テクニカはこれからも、「テクノロジーインターフェース」の使命を果たすべく努力してまいります。東陽テクニカに関する詳細は、www.toyo.co.jpをご覧ください。

【レクロイ・コーポレーションについて】

LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野において最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者に幅広く利用されています。LeCroy Corporationは45年間にわたり、革新的なテクノロジによって、特に波形解析において最高の評価を得てきました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠となっており、LeCroy Corporationの持つ技術が大きく貢献できると確信しています。LeCroy Corporationはニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置き、NASDAQに上場しています。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com)をご参照ください。
なお、製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。

【お問い合わせ】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター 塩田豊文
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: [email protected]
http://www.lecroy.com/japan/



 

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