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2005年5月23日



レクロイ、業界初のウルトラ・ワイド・バンド(UWB)プロトコル解析ソリューションをデモンストレーション

ついに動き出すワイヤレスUSBのUWB WiMedia規格とWireless USB(WUSB)規格をサポートするプロトコル・アナライザを発表、ワイヤレスUSB機器開発を強力に支援

カリフォルニア州サンタクララ発(2005年5月23日) ─ シリアル・データの検査ソリューションで業界をリードするレクロイ(LeCroy Corporation)は、本日、新しいUWB(Ultra WideBand)WiMedia™規格とWireless USB(WUSB)規格をサポートする、業界初のプロトコル・アナライザUWBTracer MPIのデモンストレーションを、Wireless USB Developer’s Conference(カリフォルニア州サンノゼ、2005年5月23〜24日に開催)およびWicon World(ロンドン、5月24〜25日に開催)の両方で実施すると発表しました。レクロイは、これらの主要なトレードショーの自社ブースで、Staccato CommunicationsのSDK3100ソフトウェア開発キットとIntelプロトタイプ・システムを使用して、UWBTracer MPIプロトコル・アナライザのデモンストレーションを実施します。

【開発背景】
USB PCインタフェースのワイヤレス拡張版であるWUSBは、既存のUSB製品に何の変更もなく追加することができます。最大帯域幅が480 MbpsであるWUSBは、有線USBの高速接続と同等のパフォーマンスを達成することも可能です。一方、UWBは消費電力を最小限に抑えながら、最長10メートルの超広帯域データ伝送を実現するように設計されています。UWBの主要なメリットは、既に普及している他のワイヤレス・テクノロジー(Wi-Fi、WiMAX、携帯電話など)と干渉しないことです。業界アナリストは、UWBチップの出荷は2005年に始まり、2010年には2億5,000万個に増加すると予想しています。

デジタル・カメラ、コンピュータ周辺機器、大型プラズマ画面、液晶HDTVなどの特定の電子製品セクターでは、従来の有線USBに代わって徐々にWUSB接続が採用され始めると予想されています。業界アナリストは、2008年には有線USBを採用する製品の販売個数が11億個を超えると予想していますが、これはWUSB市場にとって重要なポテンシャルとなります。長期的な観点からは、広範な消費者向け低価格電気製品やPCで、この新しいワイヤレス規格のWUSBが採用されると予想されています。

【製品概要】
UWBTracer MPIプロトコル・アナライザは、USBプロトコル解析ツールで業界をリードするレクロイのプロトコル・ソリューション・グループ(PSG、旧CATC社)によって開発されました。UWBTracer MPIにはWiMediaプロトコルおよびWUSBプロトコルの捕捉とデコードを行う機能があります。ユーザーは、MACとPHY間のトラヒックを捕捉することによって、現在設計中の基板に関するプロトコル・トラヒックを表示できます。アナライザ・ソフトウェアには、プロトコル・トラヒックを論理的に編成して、WiMediaレベルまたはWUSBレベルで階層的に表示する機能があります。CATC Trace™ソフトウェアのディスプレイには、プロトコル情報が表示されるだけではなく、WiMedia仕様とWUSB仕様に関する情報も示されます。そのため、エンジニアは設計作業に集中することができ、さらに、リアルタイムの統計情報を通じて、完成後の製品の動作や性能に関する詳細な予測が可能となります。

レクロイのシリアル・データ部門の責任者であるCarmine Napolitanoは、次のように説明しています。「レクロイは、新しく飛躍的に成長する技術に特化することにより、シリアル・データ・ソリューション市場でリーダーの地位をさらに強化しています。業界初のUWB(Ultra Wideband)アナライザのデモンストレーションを行うことによって、レクロイは立ち上がったばかりの成長市場セグメントの主要なニーズを満たす新製品を、既存の豊富な製品ポートフォリオに追加することになります。レクロイはUSB/Bluetoothプロトコル解析市場でのリーダーの地位を活かして、WUSBをはじめとする新世代のワイヤレス・ネットワーキング・プロトコルに急速に移行する業界を強力にサポートしていく予定です。」

USB技術の開発や採用を促進するための支援組織や、フォーラムの提供を目的として設立された非営利団体「USB Implementers Forum」の委員長兼代表者であるJeff Ravencraft氏は、次のように語っています。「さまざまなメーカーが、シリコンやプロトコルの開発ツールを提供できるようになった今日、WUSB市場はまさに出発の準備が整った段階にあると言えます。われわれはUWBTracer MPIアナライザに関するレクロイの発表に興奮を覚えています。その理由は、UWBTracer MPIアナライザこそがアドイン・カード、ドングル、埋め込み型ソリューションなどを短期間で開発して、2006年早々に市場に投入できるようにするための切り札であるからです。」

Staccato Communicationsの社長兼CEOであるRick Kornfeld氏は、次のように語っています。「すべての通信規格にとって、適応性と相互運用性(C&I:Compliance and Interoperability)が最も重要な要素ですが、レクロイのプロトコル・アナライザは長年にわたり有線USBやBluetoothのC&Iテストの標準ツールとなっています。レクロイは現在、そのC&IバックボーンをWUSBに拡張する過程にあり、確実な相互運用性を保証するWUSB/UWBソリューションを2006年に商用化するための基盤を築いています。」

【基本仕様】
・ レコーディング・メモリサイズ:2GB
・ MACとPHY間のトラヒック捕捉:フレーム/パケットタイプ: PHY条件、マイクロ・スケジュールド・マネージメント・コマンド(MMC’s)、IN/OUTデータ、ハンドシェーク、デバイス・ノーティフィケーション
・ リアルタイムの統計表示

【対応規格】
・UWB WiMedia™
・ Wireless USB (WUSB)

UWBTracer MPIプロトコル・アナライザ 製品カタロ グ(PDF:1MB)
UWBTracer MPI製品ページ

【会社概要】
LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野における世界的なリーダーであり、複雑な電気信号の高度な測定・解析装置を製造しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者によって幅広く利用されています。LeCroy Corporationは40年間にわたって蓄積してきた革新的なテクノロジーによって、波形解析分野における主導的な地位を確立しました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジーを促進するために必要不可欠な要素です。LeCroy Corporationの本社は米国ニューヨーク州チェストナットリッジにあります。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com/japan)をご参照ください。



【製品に関するお問い合わせ】
レクロイ・ジャパン株式会社
プロダクト・マーケティング(担当:辻)
〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-1-6
Tel: 03-3376-9400 Fax: 03-3376-9587
Email: [email protected]
http://www.lecroy.com/japan/

 

 

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