お知らせ
2006年1月11日
レクロイ・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区笹塚、代表取締役社長:北山基樹)は、性能、ディスプレイ・サイズ、筐体(きょうたい)サイズの間のトレードオフを取り除いて、高性能で大画面ながらコンパクトな筺体を実現した新しいデジタル・オシロスコープ「WaveRunner
Xi シリーズ」を発売開始しました。
【製品概要】
“ディスプレイを大きくすると使いやすいが、筐体も大きくなる。高性能のオシロスコープは小さな筐体には収まらず、コンパクトなオシロスコープは性能が不足する”など、高性能を実現するには何かを犠牲にする必要がありました。レクロイは、約2年前大型ディスプレイをコンパクトな筐体に収めた最初のオシロスコープ「WaveSurfer
シリーズ」を製造し、その年の最優秀製品賞受賞など業界から大きな賞賛を得ました。そして今回、この「WaveSurfer
シリーズ」のデザイン思想を取り込んで、コンパクトな筺体で高性能なデジタル・オシロスコープ「WaveRunner Xi
シリーズ」を実現しました。「WaveRunner Xi
シリーズ」は従来の「WaveRunnerシリーズ」の高機能は保ちながら、大型で明るい10.4”ディスプレイと、狭いデスクにも設置できる僅か15cmの奥行きを特長としており、大型ディスプレイを使用して回路を詳細に分析する必要のあるエンジニアにとって、理想的なソリューションです。
「WaveRunner Xi シリーズ」は、600MHz帯域の「WaveRunner
64Xi」(4チャンネル)と「WaveRunner
62Xi」(2チャンネル)、ならびに400MHz帯域の「WaveRunner
44Xi」(4チャンネル)から構成されており、600 MHz帯域で最大10
GS/s(インタリーブ・モード)サンプリング、2 Mワード/chのメモリを標準装備しています(オプションのメモリを追加すれば、インタリーブ・モードで24
Mワード/chまで拡張可能)。このように高いサンプリング速度(少なくとも10倍のオーバサンプリング)がサポートされるため、高速エッジ信号または高周波信号の信号忠実度が大幅に向上し、全チャンネルを使用した時でも正確なタイミング測定が保証されます。
【強力な解析機能】
「WaveRunner Xi
シリーズ」は、定評の高いレクロイのロングメモリと解析機能を受け継ぎ、高速のデバッグや後処理に対処できる卓越したツールセットを提供しています。「WaveRunner
Xi
シリーズ」には様々な解析ツール(標準で組み込まれた数多くの測定パラメータと関数やオプションのソフトウェア・パッケージなど)が用意されており、すばやく効率的に問題の核心に迫ることができます。例えば、ヒストグラムを使用するとタイミングのワーストケースが把握でき、トラックを使用すると不適切な信号変動を検出できます。2つの測定パラメータを掛け合わせたり、スィッチング電源、CANバス試験などの専用パッケージを追加して、アプリケーションの応じた機能の追加をしたりすることも可能です。
レクロイが提供するミックスド・シグナル・オプション「MS-32」を「WaveRunner Xi
シリーズ」で使用することにより、それぞれ1 Mワード/chのメモリを持つ32個のデジタル・チャンネル(合計32
Mワード)を4チャンネルに追加して、合計36チャンネルでのロジックの解析も可能となります。この組み合わせにより、ミックスド・シグナルや組み込み型コントローラのデバッグが大幅に効率化されます。
【WaveStream™ 高速表示モード】
大型の明るい10.4”ディスプレイをさらに補強するべく、波形データがアナログ感覚でリアルタイム表示されます。レクロイのWaveStream
Fast
Viewingモードでは、アナログ画面上の蛍光体の動作と類似した減衰時間を使用して、段階的な輝度で信号の強度が表示されます。したがって、時間の経過に伴う信号強度の変化を容易に観察することができます。この優れた表示機能と長いメモリ/捕捉時間と組み合わせることで、短時間での記録の表示と、長時間捕捉の解析の両方に極めて効率的に対応できるようになります。WaveStream™高速表示モードは最高10
GS/sで動作するほか、アップグレードにより最大8000波形/秒までの拡張が可能であるため、幅の狭いグリッチ等の高周波の異常をより的確に捕捉することができます。
【トリガ】
「WaveRunner Xi
シリーズ」には大幅に強化されたトリガ機能があります。SMARTトリガの帯域幅が2倍に拡大され、すべてのSMARTトリガについてオシロスコープの全帯域をカバーします。また、AC、HFrej、LFrejカブリングを使用してカップルをトリガする機能が追加されました。さらに、Runtトリガ、Slew
Rateトリガ、Videoトリガが標準でサポートされるようになりました。従来の WaveRunnerにあった機能はすべて「WaveRunner
Xi シリーズ」で利用することができます。
【接続性、コミュニケーション、ドキュメンテーション機能】
「WaveRunner Xi シリーズ」はWindows
XPオペレーティング・システムで動作し、すべてのモデルに10/100BaseTイーサネット・ポートを標準装備しているため、オシロスコープをネットワークに簡単に接続して、簡単な操作で指定したアドレスにデータを電子メールで送信することができます。また、大量のデータはハードディスクに保存する以外に、USBメモリ・スティックに保存することも可能です。さらに、標準装備のLabNotebook™機能を使えば、波形画像にコメントの書き込みができ、レポートの作成が簡単にできます。波形データや画像、設定の情報を一緒に保存することができるので、後からレポート作成時と同じ設定で波形データを呼び出すことも簡単にできます。
【製品構成】
「WaveRunner Xi
シリーズ」のユーザー・インタフェースは、日本語を含む9ヶ国語に対応しています。また、1チャンネルに1本の500MHz帯域パッシブ・プローブ(PP008)を標準装備しています。
WaveRunner Xi シリーズカタログ(簡易版
P.4)
WaveRunner Xi シリーズカタログ(詳細版
P.12)
【会社概要】
1964年に設立された米国籍の企業、レクロイはデジタル・ストレージ・オシロスコープや波形デジタイザの設計と製造を行っています。製造設備はニューヨーク州チェストナットリッジの本社所在地にあります。販売店とサービス事業所は、米国各地、主要なヨーロッパ諸国、アジア各地にあります。
【製品のお問い合わせ】
レクロイ・ジャパン株式会社
プロダクト・マーケティング(担当:辻)
〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-1-6
Tel: 03-3376-9400 Fax: 03-3376-9587
Email:
contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan
【報道のお問い合わせ】
レクロイ・ジャパン株式会社
マーケティング・コミュニケーションズ(担当:窪田)
〒151-0073 東京都渋谷区笹塚2-1-6
Tel: 03-3376-9400 Fax: 03-3376-9587
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan