レクロイのシリアル・データ・アナライザ対応のQualiPHY-SATAオプションは、SATA Gen1(1.5GB/s)とSATA Gen 2(3.0GB/s)の電気仕様書に従って用意された多様な検証/確認とデバッグを実行することができます。QualiPHY-SATAは、一般的な内蔵SATA製品やeSATA製品に対してSATA-IOが定めた相互接続性試験PHYの一般仕様(PHY)、PHYの送信信号仕様(TSG),とPHYのOOB仕様(OOBを含む)をカバーします。これらの機能により、QualiPHY-SATAはGen1とGen2のシリアルATA送信機コンプライアンス試験の必要条件を満たす自動化した完全なテスト・パッケージになります。
QualiPHY-SATAを使えば、SATA-IOの試験要求に準拠したシリアルATA Gen1 (1.5Gb/s)とGen2(3.0Gb/s)およびGen3(6.0Gb/s)コンプライアンス試験を自動的に簡単に実行できます。
送信信号でスペクトラム拡散クロック(SSC)の使用は、SATA仕様ではオプションとして規定されています。SSCを有効にすると、周波数変調速度と変調深度は仕様に基づいて検証されなければなりません。
QualiPHY-SATAパッケージは、SDAシリーズのロングメモリと強力な解析ライブラリを使って試験の手順を単純化します。クロック・リカバリ回路と位相ロックループ(PLL)によるクロック抽出のアルゴリズムは設計上の重要な懸案事項です。
SDAに搭載されているソフトウエア・クロック・リカバリ(PLL)は、様々なPLLをエミュレートすることができます。また、PLLの特性を変更することで、ケース・スタディをすることができます。クロックリカバリの設定を適切に行えば、実際のレシーバが受けるのとまったく同じジッタを計測することができます。
スペクトラム拡散クロック(SSC)の検証にはロングメモリ専用解析機能が必要となります。
装置が仕様を満足しているかどうかを素早く確認できるように、測定結果を表形式にまとめると便利です。こうした情報は、使用装置と信号捕捉/試験条件なども含む
完全に文書化した記録になります。自動HTMLの項など不必要なところがあるので、「QualiPHY-SATAは、各試験の測定結果と合否判定および仕様の許容範囲を表にまとめ、PDF,HTMLまたはXML形式で保存することができます。」の方がすっきりしてると思います。
OOBタイミングでは、COMINIT/COMRESETとCOMWAKEのビット転送速度とバースト時間およびギャップ幅を計測します。
SDAシリーズは業界屈指のジッタ解析機能を搭載しています。SDAシリーズの最新モデルであるSDA8Zi/SDA7Ziシリーズは、Best in Test2009を受賞したWavePro7Ziプラットフォームを受け継いだ業界最高峰のスペック(サンプリングレート、周波数帯域、解析処理スピード)を実現しています。
このSDAシリーズにQualiPHY-SATAを組合わせることで、コンプライアンステストと先進のジッタ解析機能を統合することができるため、コンプライアンステストの結果に問題があった場合も、短時間で問題点を抽出することができます。
この機能は、PLLデザインの詳細な制御、データ依存ジッタ(DDj)の詳細な成分分離を含むジッタ測定条件とビット誤り率(BER)解析の制御を提供します。
SDAは、SSCの有無に関わらず、アイ・マスク・バイオレーション・ロケーターにピンポイントの精度を提供します。SATAの仕様では、アイパターン測定を規定していませんが、QualiPHY-SATAのユーザーは、マスク違反ロケータを備えたアイパターン試験を実施することが可能です。
Clock-to-Dataジッタ測定 適切に設定されたソフトウェア・クロック・リカバリを使って再生したクロックを基準としてデータのジッタ計測を行うと、規格で規定されたJitter Transfer Function(JTF)に適合した測定が可能となります。また、最先端のジッタ解析法であるnQスケール法を利用すると、ランダム・ジッタ(Rj)とデタミニスティック・ジッタ(Dj)の分離が業界最高の精度で行えます。
QualiPHYプラットフォームは、コンプライアンステストの複雑な手順をナビゲートする機能を搭載しており、表示されるウィザードに従って測定系を構築するだけで測定を行うことができます。
コンプライアンス試験レポートは、測定された値、仕様の許容範囲と測定画面をを含んでいます。コンプライアンス試験レポートは、HTML、PDFまたはXMLの形式で作成できます。
レクロイのオシロスコープは、ジッタ解析とアイパターン解析をリアルタイムで行うことができます。QualiPHY-SATAパッケージは、これらの機能を利用してSATAの解析を先端シリアル・データ解析ライブラリに追加します。この機能では、PLLの詳細設定や、データ依存ジッタの成分分離やビット・エラー・レイト解析を含む高度なジッタ計測が実現されています。
QualiPHYは、高速シリアル・バスでコンプライアンス試験を専門知識がなくとも、短時間で簡潔に実行できるように設計されています。
リアルタイム・オシロスコープによる試験
試験PHY-01-ユニット・インターバル 試験PHY-02-周波数長期精度 試験PHY-03-スペクトラム拡散変調周波数 試験PHY-04-変調深度
試験TSG-01-差動出力電圧(すべてのVdiffMin、VdiffMax)
試験TSG-02-立ち上がり/立ち下り時間
試験TSG-03-差動スキュー
試験TSG-04-ACコモン・モード電圧
試験TSG-05-立ち上がり/立ち下り非対称性
試験TSG-06-振幅非対称
試験TSG-09-コネクタにおけるTJ, fbaud/500 Gen1(1.5Gb/s)
試験TSG-10-コネクタにおけるDJ, fbaud/500 Gen1(1.5Gb/s)
試験TSG-11-コネクタにおけるTJ, fbaud/500 Gen2(3.0Gb/s)
試験TSG-12-コネクタにおけるDJ, fbaud/500 Gen2(3.0Gb/s)
試験TSG-13-送信器ジッタGen3
試験TSG-14-TX最大差動電圧Gen3
試験TSG-15-TX最小差動電圧Gen3
試験TSG-16-ACコモンモード電圧Gen1
試験OOB-01-信号検出閾値
試験OOB-02-OOBにおけるUI (BitRate)
試験OOB-03-COMINITとCOMWAKEバースト長
試験OOB-04-COMINITのギャップ長
試験OOB-05-COMWAKEのギャップ長
試験OOB-06-COMWAKEのギャップ検出
試験OOB-07-COMINITのギャップ検出
注意:QualiPHY-SATAの試験を行う には、プロトコル・アナライザ等でBIST (Built-in Self Test)を起動するなど して、被測定デバイスが定められたテス ト・パターンを連続的に送信するように 設定する必要があります。 |
(注)WaveMaster、WaveProにはSDAIIオプションが必要です。
(注)SDA6000/6020にはASDA-Jもしくは、SDAIIオプションが必要です。
モデル名 |
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QualiPHY | 自動テスト/レポート・ソフトウェア(QPHY-SATAに含まれる) |
QPHY-SATA |
SATA
Gen1/Gen2/Gen3対応コンプライアンス・テスト・フィクスチャ TF-SATA-Cは以下のアクセサリが付属します(テストフィクスチャ本体、 2インチ SSMP(f) to SMA(f) ケーブル(4本)、SMA 6dB 同軸アッテネータ (2個)、締結用マルチレンチ) |
TF-SATA-C![]() |
SATA Gen1/Gen2/Gen3コンプライアンス・テスト・フィクスチャ |
TF-SATA-C-KIT![]() |
SATA
Gen1/Gen2/Gen3対応コンプライアンス・テスト・フィクスチャ TF-SATA-C-KITはTF-SATA-Cと以下のアクセサリが付属します(TF-SATA-C 校正用テストフィクスチャ、2インチ SSMP(f) to SMA(f) ケーブル(4本)、 SMA50 Ω終端器(2個)、18 inch SMA to SMA ケーブル(2本) |
RK-TF-SATA-C | TF-SATAからTF-SATA-Cへのアップグレード |
RK-TF-SATA-C-KIT | TF-SATAからTF-SATA-C-KITへのアップグレード |
関連資料 |
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QPHY-SATA シリアルATAコンプライアンス・テスト・パッケージ (2009年7月発行) |
PDF 1MB |
Download QualiPHY | 37MB |