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お知らせ

2010年10月04日


シグナル・インテグリティ・ネットワーク・アナライザ

シグナル・インテグリティ・ネットワーク・アナライザSPARQシリーズを発表

レクロイ・ジャパン株式会社はオシロスコープおよびシリアル・データ・ソリューションの大手メーカーであり、新たなクラスの計測器としてシグナル・インテグリティ・ネットワーク・アナライザのSPARQシリーズ(※1)を発表しました。SPARQは、ボタンを1回押すだけで最大4ポートまで、40 GHzのSパラメータを測定でき、しかもベクトル・ネットワーク・アナライザなどの従来の方式と比較して非常に安価に実現できております。SPARQの低価格と使いやすさは、マルチポートSパラメータ測定が、より広いアプリケーションでの利用を可能しました。

SPARQは、タイム・ドメイン計測器であり、TDR/TDTテクノロジを特許取得済みのレクロイ社の先端技術を駆使して、高速で波形を捕捉し、共試体のSパラメータを測定します。SPARQは、周波数とタイム・ドメイン両方の結果を測定し、標準タッチストーン形式のSパラメータ・ファイルを出力するので、データをユーザーのシミュレーション・ソフトウェアにすぐに読み込むことができます。この装置は小型で堅牢、ポータブルなPCベースの設計となっており、パッシブ・デバイスの反射及び伝送特性を判断するためにシグナル・インテグリティ・エンジニアが必要とするすべてのハードウェアおよびソフトウェアツールを備えています。

【内蔵の自動校正およびディエンベデッド機能による迅速なSパラメータ計測】

SPARQは、この装置に内蔵されているOSLT校正キットを使用して校正します。この機能により、ボタン1つで校正および測定が自動的に進行し、校正標準器に接続したり共試体に接続を変更したりする必要が一切ありません。SPARQを使用することで、面倒で時間がかかり、エラーが起こりがちだった校正操作の不満が一気に解消されます。 SPARQの「E」モデルには、校正機能標準器が内蔵されており、外部校正キットを使用する場合の手動校正もサポートしています。またSPARQは素早く簡単に測定準備ができ、Sパラメータ測定のコンフィギュレーションが1つの設定画面内にすべて表示されます。
自動校正機能を使用するときは、SPARQから付属ケーブル、アダプタおよびフィクスチャの影響を取り除き、共試体のみのSパラメータを返します。ユーザーは校正基準面の位置について心配する必要がなく、校正のための測定プロセスをサポートするための独立したソフトウェアを使用する必要もありません。

【シグナル・インテグリティ・ツールは、すべてソフトウェア・インターフェイスを標準仕様として出荷】

SPARQには、ダイナミック・レンジの高い、高速で正確なSパラメータ測定に必要なすべてのハードウェアおよびソフトウェアが標準装備されています。ユーザーはシングル・エンド、差動およびミックスド・モードSパラメータ(振幅と位相の両方)を測定し、ユーザーが選択可能な立ち上がり時間でステップ応答、インパルス応答、ρ(反射係数)および正規化インピーダンスを含めて、対応するタイム・ドメイン波形を表示できます。これらの機能は、ユーザーが追加費用を支出せずに標準で利用できます。ベクトル・ネットワークアナライザで計測されるSパラメータは直流成分がなく、シミュレーションで問題が発生することがありますが、SPARQはタイムドメイン・計測器なので、直流成分を実測することができ、こうした問題は起こりません。
TDRおよびTDT波形が表示できるだけでなく、デバッグ目的のために非常に使いやすいTDR/TDTモード動作が用意されています。
SPARQに装備されているソフトウェアはLeCroyのWindowsベースのオシロスコープのユーザーには馴染み深いものであり、全体的な外観と使い心地、ユーザーフレンドリーな操作は変わりません。最大16個のSパラメータ波形結果を同時に表示でき、LeCroyの主力オシロスコープと同様に、波形を拡大、配置変更、計算実行、測定することができます。
SPARQ-4004E(40GHz、4ポート、内部校正)、SPARQ-4002E(40GHz、2ポート、内部校正)およびSPARQ-4002M (40GHz、2ポート、手動校正)の3タイプのモデルを用意しています。

図 SPARQソフトウェア動作画面

【開発の狙い】

レクロイ社は、これまでもサンプリングスコープ(WaveExpert100H)ベースのTDR測定システムを提案してまいりました。
これは最高周波数が20GHzであり、今日のシグナル・インテグリティ評価の帯域幅としては不足する面があることは否めません。更なる広帯域の要求にこたえる必要がありました。
また、高速の伝送システムは殆どが差動伝送であることから、4ポート測定が必要であることも我々が対応すべき課題と認識してきました。
この2つの課題を解決することが、シグナル・インテグリティ評価のお客様に使っていただける最低の条件と考えました。

これまで、伝送路の評価にはネットワークアナライザを使われることが一般的でした。最近は、差動伝送を考慮した4ポート測定ができるネットワークアナライザが市場に投入され、ユーザはこれを利用することが容易になりました。
しかしながら、ネットワークアナライザは価格面では非常に大きなコスト負担を求められます。
またネットワークアナライザは帯域の下限が信号源の周波数下限に依存するため、直流領域およびその近傍の測定を行うことはできません。これはネットワークアナライザの構造上止むを得ないことです。
シグナル・インテグリティを考慮するお客様は、しばしばシミュレーションをより正しいものにするために、実測データを流用することがあります。ネットワークアナライザで取得したデータは、先に述べた直流領域のデータがないので、外装することで対応していますが、これはシミュレーションの結果に与える影響が少なくないことは明白です。

 

最後にシグナルインテグリティ・ツールとして活用する場合に、校正は必須です。
4ポート校正に要する時間は大変長いものになります。これを自動化することは、ユーザにとって大変なメリットになります。

レクロイ社は以上の顧客要求を満たす製品の開発を進め、今日SPARQとして発表することに至りました。

SPARQシリーズ

SPARQシリーズ データシート

 

【会社概要】

LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野において最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者に幅広く利用されています。LeCroy Corporationは45年間にわたり、革新的なテクノロジによって、特に波形解析において最高の評価を得てきました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠となっており、LeCroy Corporationの持つ技術が大きく貢献できると確信しています。LeCroy Corporationはニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置き、NASDAQに上場しています。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com)をご参照ください。
なお、仕様は予告なしに変更されることがあります。

【お問い合わせ】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター 塩田
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan/
 

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