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お知らせ

2012年1月18日

 

シグナル・インテグリティ・ネットワークアナライザの8ポートと12ポートモデルを発表

レクロイ・ジャパン株式会社は2010年10月に発表したシグナル・インテグリティ・ネットワークアナライザSPARQシリーズに、新たに8ポート型(SPARQ-3008E)と12ポート型(SPARQ-3012E)の2機種を追加し、販売を開始することを発表します。

SPARQシリーズは、Sパラメータの計測を素早く、ベクトル・ネットワークアナライザ(VNA)に比べて安価にできる特徴があります。また、新たに追加した8及び12ポート型のモデルは、シグナル・インテグリティを取扱うエンジニアにとって、クロストーク評価やマルチレーンの差動伝送路の評価をする上で必要な機材です。

市場は急速に新しい解決すべき課題を高速マルチレーン・シリアルデータ設計エンジニアに課しています。従来のネットワークアナライザで8ポートや12ポートのSパラメータ測定を行うには、高価で時間が掛かります。そのため、より適切かつ手頃な価格のツールを必要としており、新しいSPARQシリーズはこのような状況に対して、VNAのコストに比べ安価に提供できるツールとして位置づけられます。12ポートのSPARQの価格は、4ポートのVNAとほぼ同一です。

すべてのSPARQシリーズは、OSLT校正器を内蔵しているため、ユーザは素早くSPARQの校正を行うことができます。また、外部の校正標準器につなぎ変えることで起きる誤差要因や人的エラーを排除して被試験デバイスの測定ができます。ユーザは、フル12ポートの測定結果を30分程度で得ることができます。

12ポートのSパラメータを必要とするマルチ・レーンシリアルデータ伝送

クラウド・コンピューティング、モバイル・コンピューティング、スマートフォン、ストリーミング・ビデオなどは年々通信トラフィックの拡充を要求し、それに伴いネットワークの帯域の拡張も要求されています。この要求に合わせるため、通信規格はマルチレーン化されたシリアル伝送を使い、これまでにないビットレートを実現させようとしています。マルチレーン差動信号は、PCIe Gen.3、Serial Rapid IO、InfiniBandや40/100 GBASE Ethernetなど徐々に浸透しています。

クロストーク、チャネル効果や符号間干渉によりアイパターンが狭くなったりと、これまで以上にシグナル・インテグリティ上の課題が認められてくることが予想されます。シグナル・インテグリティ・エンジニアは、マルチレーンの差動回路を設計する際に設計変更とコストのかかる再設計を回避するために、これらの問題を予測し、理解する必要があります。

4ポート型のネットワークアナライザを使っているシグナル・インテグリティ・エンジニアは、同時に1経路の差動伝送路のSパラメータしか測定できません。便利な一方で、この測定方法は回路動作の部分的な理解は得られますが、レーン間のクロストークを評価することはできません。

SPARQ-3012Eを使えば、ユーザはボタンを押すだけで、完全な12ポートのシングルエンドSパラメータと6ポートのミックス・モードSパラメータ両方の測定結果を得ることができます。得られた結果は、近端クロストーク(NEXT)、遠端クロストーク(FEXT)を最大で3つの差動伝送路に対して得ることができます。また、aggressor-victim-aggressorモデリングに使用でき、回路性能を予測し、閉じたアイパターンを改善するのに必要とされるトランスミッタおよびレシーバ・イコライゼーションの検討材料を得られます。

新しいSPARQシリーズは、周波数帯域が最高で30GHzですが、Sパラメータの計算は40GHzまで得られます。これはSPARQが、市場に出回り始めた高速マルチレーン・シリアルデータ規格の多種多様のクロストーク測定のために適していることを示しています。

図1 タイムドメインと周波数ドメインによるNEXTとFEXTの例

SPARQ 素早くSパラメータを測定

シグナル・インテグリティ・ネットワークアナライザSPARQシリーズは、最初のモデルを2010年10月に発表し、今回8ポート型と12ポート型を追加で発表します。SPARQは、洗練されたTDR/TDT技術を応用し、シグナル・インテグリティ用に特化したパッシブ・デバイス用のSパラメータ計測器です。操作は簡単で、本体に被測定デバイス、制御用PCを接続し、SPARQのアプリケーションを起動します。ユーザは、測定ポート数、測定点数、上限周波数を設定した後、「Go」ボタンを押すだけで測定が開始されます。SPARQは、 内蔵のOSLT校正器を使って、約1分で自動校正を終了します。校正時にユーザはDUT(被測定デバイス)の接続を外す必要はありません。自動校正なので、VNAの校正で起こりがちな校正のたびに必要なつなぎ変えによる誤差要因、人的エラーを排除することができます。12ポート型のSPARQは、校正とSパラメータ測定を併せても約30分で完了することができます。「プレビュー・モード」を使用すれば、わずか10分程度で結果を得られます。

結果は、TouchStone1.0形式のフォーマットで保存でき、他のシミュレータやレクロイのデジタル・オシロスコープWaveMaster、LabMasterシリーズで使用することができます。ユーザーは、チャネル効果やディエンベディングされた状態で、測定またはモデル化されたSパラメータを用いながら、複数のシリアルデータのレーン上のアイダイアグラム、ジッタやクロストークをエミュレートすることができます。

SPARQ シンプルなデザイン

シグナル・インテグリティ・ネットワークアナライザSPARQは、手ごろな価格で購入して使用できるようにデザインされれています。小型でありながら堅牢なため持ち運ぶことができVNAのように校正に対して経験を必要としません。SPARQを使用するために必要なすべてのアクセサリ類は、40 GHzの高い位相安定したケーブルを含めて標準で添付されています。

【オーダーインフォメーション】

モデル名 概要
SPARQ-3008E 8ポート、30GHz、OSLT校正器内蔵
SPARQ-3012E 12ポート、30GHz、OSLT校正器内蔵

SPARQ製品ページ

SPARQデータシートPDF(英文)

【レクロイ・コーポレーションについて】

LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野において最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者に幅広く利用されています。LeCroy Corporationは45年間にわたり、革新的なテクノロジによって、特に波形解析において最高の評価を得てきました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠となっており、LeCroy Corporationの持つ技術が大きく貢献できると確信しています。LeCroy Corporationはニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置き、NASDAQに上場しています。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com)をご参照ください。
なお、製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。

【お問い合わせ】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター 塩田豊文
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: contact.jp@lecroy.com
http://www.lecroy.com/japan/



 

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