シリアル・デコード・パッケージ共通の機能

テレダイン・レクロイでは、多様な車載用シリアル・インタフェース規格に対応した、シリアル・デコード・パッケージを用意しています。ここでは、デコード・パッケージが共通で持っている特長を示しました。例に取り上げた画像は、I2Cのものですが、他の規格でも 同じように利用することができます。

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主な特長

  1. プロトコル情報の重ね書き表示
  2. プロトコル情報の色分け(カラーコード)表示
  3. プロトコル情報の柔軟な表示形式(バイナリ/16進/ASCII)
  4. プロトコル情報の拡大率適応表示
  5. プロトコル情報のサーチ機能
  6. プロトコル情報の表形式表示
  7. 複数ライン(最大4本)の同時デコード
  8. MSOオプションの活用
  9. ロングメモリで捕らえた信号でも高速デコードが可能な高い処理能

1. プロトコル情報の重ね書き表示

波形データからデコードされたプロトコル情報は、そのまま元の 波形データの上に重ねて表示されます。特に複数の波形データがある場合も、 プロトコル情報と波形データの相関が簡単に行え、時間相関も確実に保持されます。

2. プロトコル情報の色分け(カラーコード)表示

表示されるプロトコル情報は、波形の拡大率に応じてその条件下で最大の情報を表示します。 拡大率が低い場合には、各パケットのアドレス情報だけを表示します。

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3. プロトコル情報の柔軟な表示形式(バイナリ/16進/ASCII)

デコードされたデータ部の表示は、バイナリ、16進、ASCIIと用途の応じて最適の フォーマットを選んで表示させることができます。


プロトコル情報は、目的に応じてバイナリ表示


16進表示


ASCII表示と自由に切り替えることが出来ます。

4. プロトコル情報の拡大率適応表示

表示されるプロトコル情報は、波形の拡大率に応じてその条件下で最大の情報を表示します。拡大率が低い場合には、各パケットのアドレス情報だけを表示します。拡大率を上げて波形の詳細が見れるようになるに従い、表示されるプロトコル情報も自動的に詳細なものに変更されます。

 


さらに拡大すると、プロトコル情報にラベルが付き、最終的にはより詳細な
情報を見ることができます。







 

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5. プロトコル情報のサーチ機能

アドレス、データなどを指定して特定のパケットを検索、拡大表示ができます。図では、上に元のデータ信号、下に検索されたパケットの拡大波形が示されています。ここでも、各々の拡大率に応じてプロトコル情報が適切に表示されています。

   

6. プロトコル情報の表形式表示

デコードされたプロトコル情報は、表形式にして表示することができ、スクロールして長いプロトコルも確認することができるため、簡易的なプロトコル・アナライザとして利用することが出来ます。


 

表の特定のパケットをクリックすると、そのパケットを
拡大表示することができます。


表の項目を自由に表示/非表示を選択することが
できます。


また、表の内容を書き出してExcelなどのソフトウェアで
読み取ることができます。

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7. 複数ライン(最大4本)の同時デコード

シリアル・デコーダ・パッケージでは、最大4本までのシリアル・データを同時にデコードし、 プロトコル情報を表示することができます。例えば、ハイスピードCANとロースピードCAN、LIN、FlexRayのように 異なるプロトコルの信号を同時に捕捉、デコード、表示ができるためシステム全体の動作を簡単に確認することが出来ます

8. MSOオプションの活用

レクロイのシリアル・デコードでは、最大4つまでデコードを同時に行うことができます。
MSOオプションのMS250/500(WaveRunnerXiとWaveSurferXsに対応)を接続して、これらのデジタル入力を使ってシリアル・データ信号(I2C、SPI、UART、LINに対応)を捕捉する事で4チャンネル以上必要な条件下でも複数のシリアル・データ信号を同時にデコードすることができます。
 


 

9. ロングメモリで捕らえた信号でも高速デコードが可能な高い処理能力

レクロイ独自のXStreamアーキテクチャがもたらす高い演算処理能力が、ロングメモリ(例えば10Mワード)で捕捉したシリアル・データもストレスなくデコードすることが可能なため、メモリ長を有効に活用したデバッグに特に威力を発揮します。

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