主な特徴
- チップセレクトなしのsimplified SPIおよびSPI DDRを含むほぼ全てのタイプのSPIをサポート
- フレーム間メッセージ・タイム設定でフレーム定義を行うことができ、多くの独自USARTベース・プロトコルをサポート
- デコード表示をBits/Wordに設定可能
- デコードする際にクロック波形の表示は必要ありません
- アナログもしくはデジタル(MSO)入力を捕捉およびトリガのソースに指定可能
- クロック信号にEXT入力端子を使用可能
チップセレクトがある場合のSPIトリガ(T)
ほとんどのSPIトリガはチップセレクト信号があることが前提になっています。しかし、simplified(シングル・マスタ、シングル・スレーブ)SPI(あるいはSSPIもしくはSIOPと呼ばれます)にはチップセレクトがありません。テレダイン・レクロイのソリューションではフレーム間セットアップ・タイムを使用することでsimplifiedSPIのトリガが可能です。ほとんどの場合、デフォルトのAUTO設定でも正確な結果が得られますが、MANUAL選択も可能となっています。
独自USARTベース・プロトコルのためのフレーム間メッセージ・タイム設定(T、D)
独自フォーマットの2ライン(クロックおよびデータ)シリアル信号がしばしば使用されます。これは一般的にUSARTとして知られています。テレダイン・レクロイのトリガ・デコードのセットアップは柔軟で、メッセージ間タイム設定を使って連続したバイトをひとつのメッセージフレームに“パケット化”し、完全なマルチ・バイト・フレームの特定バイト位置のシリアル・データでトリガすることができます。次にSPI-CUSTOMを使用すると個々のバイトの代わりに完全なフレームとしてデコード情報を得ることができます。
データ条件セットアップ(T)
全てのテレダイン・レクロイの低速シリアル・トリガは、データ条件に対して、<, <=, =, =>, <>, 範囲内、範囲外の選択をすることができ
ます。これは例えばSPI経由で温度センサーが最大温度範囲を超えたデータを送信してくるような場合、もしくはCANノードがエンジン
回転数やクーラント圧の高低をブロードキャストしてくるような異常イベントをモニタする場合に特に有益です。さらに、データバイト間
に跨がる場合であっても非常に長いバイトストリームから特定のデータを切り分けることができます。
直感的なカラー・オーバレイ(D)
透明オーバレイにより各プロトコルの特定部分とメッセージフレーム全体を色分け表示し、シリアル・データの情報を分かりやすくします。波形とは離れてプロトコル・デコード情報を表示する他のソリューションとは異なり、テレダイン・レクロイのソリューションでは物理波形とプロトコル・デコードが直接ディスプレイ上で相関します。捕捉長を延ばしたり短くしたりすると、デコード・オーバレイを見やすい情報量になるよう伸縮させることができます。
対話型テーブルに結果をまとめて表示(D)
デコードされた情報を表形式で表示することでオシロスコープをプロトコル・アナライザにすることができます。必要な情報のみにテーブルをカスタマイズすることができます。テーブル中のメッセージをタッチすると、自動的にその部分をズームしスクリーンに表示します。オフラインでの解析のためにテーブルをCSVファイルにエキスポート可能です。異なるプロトコルのデコード信号を同時に最大4つまでひとつのテーブルに表示することもできます。
計測/グラフ化ツール(M)
アナログ信号や他のシリアル・メッセージとの間のタイミング計測を自動で行い、問題の原因や影響を迅速に予測することができます。ロング・メモリを使用したひとつの長い捕捉に対して複数のパラメータ値を一気に取得し、課題解決のための統計情報をすばやく収集します。シリアル(デジタル)データ値をアナログ値として抽出し、グラフにプロットすることで、あたかも直接プロービングしたかの様にシステム・パフォーマンスの時間変動をモニタすることができます。
アイパターン(E)
簡単な設定でパケット化された低速シリアル・データ信号のアイパターンをすばやく描画します。アイパラメータを使用してシステム・パフォーマンスを定量的に評価し、標準またはカスタムマスクを適用して異常の識別を行うことができます。
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