主な特徴
- 完全に設定可能なUART-バイト構造
- 独自プロトコル・トリガのためのカスタマイズ可能なメッセージ・フレーム(1フレーム複数バイト)
- バイト定義において9ビットaddressあるいはwakeupモードをサポート(トリガおよびデコード)
- デコードにおいて最大16ビットデータ長をサポート
- バイナリ、16進数、アスキーもしくは10進数でデコード表示
- アイドルLowもしくはアイドルHighの極性選択
- アナログもしくはデジタル(MSO)入力を捕捉およびトリガのソースに指定可能
- 色分けして波形に重ねて表示されるデコードによって、効率的な分析が可能
9ビット Addressまたは Wakeupトリガ(T)
ほとんどのUARTトリガは単一バイト中の最大8データ・ビット(stop/startおよびパリティビットを除く)に対応しています。しかしテレダイン・レクロイのソリューションでは通常のシリアル・データ・バイト転送の前に行われるAddress、Wakeupあるいは他の周辺機器との間の通信に使用される9ビットデータ・バイトをサポートします。
独自UARTベース・プロトコルのためのメッセージ間タイム設定(T、D)
独自フォーマットのUARTバイト・ベース・シリアル・データがしばしば使用されます。テレダイン・レクロイのトリガ・デコードのセットアップは柔軟で、メッセージ間タイム設定を使って連続したバイトをひとつのメッセージフレームにパケット化し、完全なマルチ・バイト・フレームの特定バイト位置のシリアル・データでトリガすることができます。次にUARTデコードを使用すると個々のバイトの代わりに完全なフレームとしてデコード情報を得ることができます。
データ条件セットアップ(T)
全てのテレダイン・レクロイの低速シリアル・トリガは、データ条件に対して、<, <=, =, =>, <>, 範囲内、範囲外の選択をすることができ
ます。これは例えばI2C経由で温度センサーが最大温度範囲を超えたデータを送信してくるような場合、もしくはCANノードがエンジン
回転数やクーラント圧の高低をブロードキャストしてくるような異常イベントをモニタする場合に特に有益です。さらに、データバイト間
に跨がる場合であっても非常に長いバイトストリームから特定のデータを切り分けることができます。
対話型テーブルに結果をまとめて表示(D)
デコードされた情報を表形式で表示することでオシロスコープをプロトコル・アナライザにすることができます。必要な情報のみにテーブルをカスタマイズすることができます。テーブル中のメッセージをタッチすると、自動的にその部分をズームしスクリーンに表示します。オフラインでの解析のためにテーブルをCSVファイルにエキスポート可能です。異なるプロトコルのデコード信号を同時に最大4つまでひとつのテーブルに表示することもできます。
計測/グラフ化 ─ より深く知るために(M)
計測およびグラフ化機能(Measurement/Graph)はトリガ・デコード・パッケージを大幅に強化し、デバックや検証をより迅速にします。デジタル・データをアナログ値として抽出、リスケールし、あたかも直接プロービングした値のように他の捕捉データと時間相関をもってプロットします。
これはシリアル・データDACに相当します。アナログ信号とシリアル・データ・メッセージあるいは2つのシリアル・データ・メッセージ間の因果関係のタイミング計測を自動的に行えます。シリアル・トリガと長時間捕捉を使用して、ストレス下あるいは最悪ケースのシステム挙動を把握することができます。様々なバス・ステータス計測も可能となっています。
全ての計測パラメータは、ブーリアン(0、1の2値)条件でのパス/フェイル・テスト、計測Gate、計測Accept、検索、パラメータ演算、あるいはカスタム演算などのテレダイン・レクロイの豊富な標準解析ツールと共に使用することができます。
マスクテストおよびマスク抵触表示機能(E)
ユーザ定義あるいはプリセットされたマスクをアイパターン表示に追加し、物理層信号のアイが極端に閉じていないかを客観的に評価することができます。特定のメッセージをアイに含めるあるいは除外するようにフィルタを設定できます。これによりマスク抵触する原因を特定できます。(例えば特定ノードからのメッセージあるいは特定IDからのメッセージ)マスク抵触は赤い丸印で表示され、テーブルに表示することができます。マスク抵触テーブルをタッチすると抵触している部分のズームが自動的に開き、より詳細な観察が可能です。
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