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テレダイン・レクロイのリアルタイムオシロスコープLabMasterが、 情報通信研究機構により世界で初めて実現された、 標準外径の55モード光ファイバで毎秒1.53ペタビットの 大容量伝送実験に採用

80チャンネルの大規模システムでソリューションを提供

 

2023年2月2日、日本 – テレダイン・レクロイ(日本社名:テレダイン・ジャパン、所在地:東京都府中市、代表取締役:原 直)は、この度、広帯域、多チャンネルのパフォーマンスを発揮するモジュール型のオシロスコープLabMasterが、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT(エヌアイシーティー))による、世界初の標準外径の55モード光ファイバで毎秒1.53ペタビットの大容量伝送の実験に採用されたことを発表しました。

LabMasterは独自のモジュール型式を持ち、ディスプレイと操作パネルを搭載する単一のコントロール・モジュールに最大20個のアクイジション・モジュールを接続して、36GHz帯域で世界最大の80チャンネルのシステムを構成することができます。 さらに、モジュール間のタイミングはハードウェアによって高度に同期することができ、コントロール・モジュールには、80の波形を同時に扱えるサーバークラスの強力なCPUを搭載しています。この独自の構成は、空間分割多重伝送解析の要望に応えるためのものです。

テレダイン・レクロイのジェネラル・マネージャTyler Coxは、「これまでに組み立てられた中で、最大かつ最も洗練された信号捕捉および測定システムを設計、提供することは、私たちの技術が最高レベルで活かせる意義ある挑戦でした。光ファイバ・データ伝送の限界を押し広げるチームの一員になれたことをNICT様に感謝しています。」 と述べています。

LabMasterの製品概要

空間分割多重伝送解析の厳しい要求に、高いレベルで対応できる柔軟なモジュール型構成を持ちます。 従来光通信で用いられるオシロスコープは、一般的に入力チャンネルは4つであり、4チャンネルを超える空間分割多重伝送解析の要求に応じるためには複数のオシロスコープの同期運転が試みられていました。 しかしながら、物理的に大きくなりすぎることもありますが、チャンネル間の高精度の同期運転が最大の問題点になっていました。さらに、通信用途で用いられる10MHzまたは100MHzのリファレンス・クロックによる同期では、80GS/sなどの高速サンプリング環境下では不十分であるとの指摘もありました。 LabMasterでは、これらの問題点を解決するために、単一のコントロール・モジュールに複数のアクイジション・モジュールを接続するという構成で、物理的に冗長なディスプレイや操作パネルをすべて集約すると共に、リファレンス・クロックの周波数を10GHzに上げ、かつトリガ回路もモジュール間で共有することにより、高度な同期運転が可能となる独自のハードウェア ChannelSyncを採用しています。

LabMasterの主な特長

  • 最高帯域: 65GHz
  • 最大システム・チャンネル数: 80ch @ 36GHz以下、40ch @ 50GHz~65GHz
  • 最大サンプリング速度: 80GS/s @ 36GHz以下、160GS/s @ 50GHz~65GHz
  • サーバークラスのXeon CPU ・10GHzの同期クロック
  • チャンネル間スキュージッタ: 130fs以下

◆LabMaster 10Zi-Aの詳細
 https://teledynelecroy.com/japan/products/scopes/lm10zi/default.asp

【参考資料】

◆Th3B.2 [PDP] "1.53 Peta-bit/s C-Band Transmission in a 55-Mode Fiber"
 https://www.nict.go.jp/photonic/ecoc2022.html

◆NICTプレスリリース: 『世界初、標準外径光ファイバで55モード多重、毎秒1.53ペタビットの伝送成功 〜 Beyond 5G後の情報通信インフラを見据えた技術開発〜』
  https://www.nict.go.jp/press/2022/10/03-1.html


Teledyne LeCroy Inc.について

ニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置く、Teledyne LeCroy Inc. (テレダイン・レクロイ) は、性能検証、コンプライアンス試験、複雑な電子システムのデバッグを迅速かつ徹底的に行うための先進的なオシロスコープ、プロトコルアナライザ、その他のテスト機器を製造・販売するリーディングカンパニーです。1964年の創業以来、当社は「Time-to-Insight」を向上させる革新的な製品に強力なツールを組み込むことに注力してきました。解析結果を得るまでの時間を短縮することで、ユーザーは複雑な電子システムの欠陥を迅速に発見して修正することができ、様々なアプリケーションや製品の市場投入までの時間を劇的に短縮することができます。
詳細は、(本社サイト:https://www.teledynelecroy.com/ または、日本サイト:https://ja.teledynelecroy.com/)をご覧ください。

※)伝送システムの概略図はNICTのホームページより引用
  https://www.nict.go.jp/press/2022/10/03-1.html
※)製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。
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本プレスリリースに関する問合せ先

テレダイン・ジャパン株式会社
(テレダイン・レクロイ)
マーケティング 広報担当
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
TEL: 042-402-9400(代表)  FAX: 042-402-9586
Email: [email protected]
Web: https://ja.teledynelecroy.com/