ディスク・ドライブ解析システム
ハード・ディスク等の磁気記録装置は、常に更なる高密度化が至上命題となっています。これらは、GMRヘッドやPRMLなどの技術革新を、積極的に取り入れ進化し続けていますが、新製品開発はより大きな困難に直面しています。レクロイではこうした局面の打開を支援できるように、様々なディスク・ドライブ解析ツールを開発し、これらの技術を集積したより効果的で総合的なソリューションとして、DDA(ディスク・ドライブ・アナライザ)シリーズを中心とした製品をご提供いたします。
ディスク・ドライブ解析専用機DDAシリーズは最高20GS/sの超高速サンプリング、最高100Mポイントという極めて高い基本性能を持つデジタル・オシロスコープに、評価の高いレクロイのディスク・ドライブ解析専用パッケージ群を全て搭載し、ディスク・ドライブ解析専用のメニューによる操作性の向上を図った画期的な製品です。ピーク解析はもちろん、PRMLドライブの解析評価や不良発見に最適な一台です。
PRMLチャンネル・シミュレーションの基本性能
- PLLシミュレーション
ヘッド信号の同期信号からリード・クロックを抽出します。
- フィルタ・シミュレーション
カット・オフ周波数、高域成分のブースト、群遅延特性が調整できます。
- ビタビ復号
ビタビ復号シュミレーションでヘッド信号から復号することができます。
対応するPRのクラス:PR4、EPR4、E2PR4がプリセット。それ以外にはカスタマイズで対応できます。
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PRML シグナル・プロセッシング
DDA では、PRML
チャンネル・シミュレーション機能搭載により、通常では観測できないPRML
チャンネル内部のヘッド信号を観測することができます。また、ビタビ復号シミュレーションによるSAM
の表示も可能です。
販売終了しました。 後継機種:
DDA 7Zi-Aシリーズ
DDAシリーズの機能:
DDAシリーズはPRML技術により高度化・複雑化するハード・ディスクの不良解析を強力に支援します。PRMLチャンネルの高度なシミュレーション機能を搭載し、ソフトウエアによる強力な不良発見法を備えています。発見した不良箇所に対し、アナログ・ヘッド信号を拡大表示することができるので、不良解析の効率が飛躍的に向上します。
- ディスク専用トリガ(ハード・ディスク専用トリガを標準装備)
- PRMLチャンネル・シミュレーション機能による解析
- メディアノイズ測定、各種ハードディスク・ドライブ評価
- ディスク解析専用メニューによる簡単操作
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DDAシリーズの主な仕様:
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DDA5005A XXL |
DDA3000 |
バンド幅 |
5GHz |
3GHz |
最高サンプリング速度 |
10GS/s(4ch同時)
20GS/s(2ch同時) |
10GS/s(4ch同時)
20GS/s(2ch同時) |
メモリ長 |
50Mポイント(4ch時)
100Mポイント(2ch時) |
50Mポイント(4ch時)
100Mポイント(2ch時) |
ディスク解析 |
標準装備 |
標準装備 |
対応PRクラス |
PR4、EPR4,E2PR4
その他クラスはUDTで対応 |
PR4、EPR4,E2PR4
その他クラスはUDTで対応 |
表示画面 |
10.4インチカラーTFT-LCD
SVGA(800×600)
タッチパネル対応 |
10.4インチカラーTFT-LCD
SVGA(800×600)
タッチパネル対応 |
演算メモリ |
2GB |
最大1GB |
インタフェース |
VGA出力
セントロニクス
RS232
GP-IB(オプション)
10Base-T/100Baset-TX
USB(1.1対応)×4 |
VGA出力
セントロニクス
RS232
GP-IB
10Base-T/100Baset-TX
USB(1.1対応)×4 |
記憶装置 |
内蔵ハード・ディスク |
内蔵ハード・ディスク |
記録装置 |
内蔵プリンタ(オプション) |
内蔵プリンタ(オプション) |
アプリケーション |
◎
ディスクドライブ解析
○
ブルーレイ、DVD(光ディスク)の評価・解析
|
◎ =WaveMasterシリーズを推奨
不良解析の方法:
- アナログ比較
アナログ比較は、デジタル・オシロスコープに保存された理想的な基準信号と、捕捉された実際の信号との波形を直接比較します。波形の比較は、PLLシュミレーションで得られたクロック・タイミングを用いてビット毎に比較し、差の大きな箇所をエラー判定します。
- SAM(シーケンス・アンプリチュード・マージン)評価判定
ビタビ復号器で復号した際に検出されたサンプル・マージンの小さな部分をエラーと判定します。
- ビット比較
ビタビ複合器のシミュレーションを用いて基準信号を復号したデジタル・データと、取り込んだヘッド信号を復号したデジタルデータの両者を比較し、異なるビットをエラー判定します。
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関連資料:
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